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ベル&ロスどうッスか。BR-01/03含め中古は全般的に激安。BR 01-92は狙い目

2015/06/10

| 中古のベル&ロスは狙い目 |

ぼくが大好きなベル&ロス(Bell & Ross)。

ベル&ロスは腕時計メゾンではなく、時計好きのオタク二人がジン(Sinn)に製造を依頼して供給を受けるデザイナーズ・ブランドとしての側面が強いですね。
ただ、かなり細かく仕様や構造なども指示して製造させており、その意味では単なるデザイナーズ・ブランドではありません(実際にパイロットウォッチ、ダイバーズ・ウォッチとしても仕様されている)。

登場時はラルフ・ローレンが広告に使用したり、今でも多くのコピーが出てくるなど、ぼくは「腕時計史上、もっともコピーされた」のがベル&ロスのスクエアモデルではなかろうかと考えています。

ぼくがBell&Rossの腕時計で現在持っているのはBR 03-92 PHANTOM CERAMIC(42mmモデル)とBR 02-92 CARBONですが、もっともベル&ロスらしいBR 01を持っていないのですね。
ぼくの体格にはBR 01は大きすぎることもありますが、BR 01とBR 03とではムーヴメントが異なるようで、結構価格に開きがあることも理由のひとつ(BR 01はETA2892と言われる。これも供給が止まるので別ムーブメントに切り替わると思いますが)。
ただ、これも中古になると価格差が急に小さくなるので、BR01は狙い目とも言えます。

なお、ベル&ロスは公式ホームページの「技術仕様」においてもムーヴメント詳細を公開しておらず、謎が多いところはあります。
耐久性や信頼性は高いブランド(ケースに依存している)ではありますが、究極の精度や特筆すべき技術は無く、そこが機械式腕時計を愛する人たちからは冷遇されている(一方でファッションピープル、新しいモノが好きな人からは支持を受けている)という面もあり、一時の熱が下がると腕時計としての本質的価値のみで評価されるようになっていて、それが昨今の相場下落の理由の一つと思われます(ぼく的にはオメガと同じくらいの精度、品質という印象)。

ちなみにベル&ロスの一部の腕時計には特徴的なカーボンコーティングもしくはPVD加工が施されますが、これはさほど強度が高く無く、中古だとこれがハゲていることが多いですね。
かつ、ラバーベルトは比較的硬いので(シリコンみたいに柔らかくない。爪で引っかいても容易に傷が残る)ベルト表面に傷が付いていることも多く、レザーストラップもシワになっていたりすることが多い(分厚いので変形しやすく戻りにくい)ようです。

よって中古を購入する際、良いコンディションのものを探すのは難しく、もし運良く購入できても使用するうちにすぐ劣化するため、「買ったらもう売るのは難しいだろう」と割り切って「外観のコンディションは良くないが、そのぶん安い」中古を買ってガンガン使う、というのも一つの選択肢かもしれません。

もともと航空機の計器をイメージしていますし、ちょっとくらい色ハゲがあったほうが計器っぽく道具感が出る、と割り切れる人向きかもですね。

現在狙っているのはBR 01-92 HERITAGE。
これはぼくが今まで見た腕時計の中でもっとも格好良いストラップを持ち、ストラップ上に文字があるという「ありそうでなかった」着眼点が素晴らしいと思います。
※ベル&ロスにはBR123やWWシリーズなどがありますが、これらはほかのブランドの製品とさほど変わりがない(それだったらIWCを選ぶ)ので、これらはあまり考えなくても良いかとは考えます。

bell&ross watch

ちなみに補修用として販売されるベル&ロスの純正ベルト(レザー、ラバー)はぼくの知るかぎりでは「もっとも高い」部類に属しており、先日交換したオーデマピゲ・ロイヤルオーク・オフショアクロノの純正ベルトよりも高価。
ただ、それを考慮に入れたサードパーティー製のベルトがいくつかあるので、それを購入するのが良いでしょうね。

なおBell&Rossは今ひとつつけ心地が良くないことが特徴として挙げられます(ぼくの手が細すぎるのかもしれませんが)。
ですが、大振りなものや重い腕時計、たとえばロレックスのスポーツモデル、オーデマ・ピゲ・オフショアクロノ、カリブル・ドゥ・カルティエであってもケースとラグとのバランス、ブレスレットとのバランスによって軽いつけ心地や高いフィット感を出しているので、おそらくベル&ロスのつけ心地がイマイチなのはケースの大きさや重さだけに起因するものではなさそうです。

こんな感じで劣化しやすく、デカくてゴツく、補修にかかる金額は割高ですし、おそらく買取価格も激安と思いますが、現在程よく価格が下がっており、割り切りができるのであれば「買い」のブランドなのではないかと考えています(もしかすると、純粋に下がる”金額”だけを考えた場合、本体価格が下がっているぶん、さほど損しないかもしれない)。
BR 02は大きく重いですが、ぼくが保有する腕時計の中でも抜群の存在感を持っており、ダイナミックさと精密さが同居するところがお気に入り。
形状も独特で、目にするたびに満足感に浸れる一本であり、たぶんBR 01-92 HERITAGAもそうなんじゃないかなあ、と考えるのです。

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