
Image:PANERAI
| パネライは「基本的な形状」こそ変わらないものの、その細部において多様な変化を持たせている |
さらには細部の品質が絶え間なく向上している
さて、ぼくの愛するパネライより「初期のモデルへのオマージュ」となる限定ルミノールが登場。
このPAM01759は世界限定1,000本のみの生産となり、日本だと1,474,000円に設定されています。
最新のパネライ ルミノール「リミテッド」はこんな腕時計
そこでこの新作ルミノールを詳しく見てみると、1つ目の特徴は「ドーム」風防を持つこと(通常モデルは平面ガラス)。
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そして2つ目の特徴は「インデックスの1〜12がすべて数字となっていること」。
通常モデルだと「12」「3」「6」「9」のみが文字(デイトあるいはスモールセコンドによって3あるいは9がないモデルもある)、ほかはバーインデックスを採用していますが、今回の仕様もまた「初期のルミノールへのオマージュ」というわけですね。※そして初期モデルを意識しデイト表示を省いている
この2点の特徴により、思わず「2度見」するレベルの変化を獲得しており、パネライファンにとっては「たまらない」仕様となっています。
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なお、価格の「1,474,000円」というのは以前のパネライを知る人からするとかなり高額であり、しかしいくつかのパネライの腕時計を購入しているぼくからすると、「価格は十分に納得できるレベルにある」。
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もちろんインフレも考慮済みではありますが、単なる社会情勢を背景とした値上げだけではなく「精度」が著しく向上しており、それはムーブメントだけではなく「見た目」でわかる外装においても顕著です。
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たとえばパーツどうしの接合部や面取り、磨きなど「以前とは段違い」のレベルにあって、これを顕著に感じ取ることができるのはやはり(カーボンやセラミックより)チタンやステンレスといった金属ケースなのかもしれません。
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参考までに、腕時計を収める「ケース」もまた飛躍的にその品質が向上している部分でもありますね。
パネライ ルミノールの歴史
そこでこのパネライの代表的モデル 「ルミノール(Luminor)」 についておさらいしておくと、これは時計史の中でも非常にユニークかつ影響力の大きいスポーツウォッチとして知られています。
◆ ルーツ:軍用ダイバーズウォッチとして誕生
まずパネライ(Officine Panerai)の歴史から追ってみると、パネライは 1860年にイタリア・フィレンツェで創業し、20世紀前半から イタリア海軍(Marina Militare)のための精密機器・ダイバーズウォッチを製造していたという背景を持っています。
- 1930〜40年代:初期の防水時計「ラジオミール(Radiomir)」が軍に供給され始める
- 1949年:「ルミノール」という名称を商標登録。暗い海中でも視認できるよう蛍光物質を用いた時計として発展する
- 1950年代頃には「ルミノール」素材(トリチウムベースの発光物質)と共に、現在のルミノールデザインの基礎となる構造が完成する
◆ 市販化と世界的デビュー
長年、軍専用機器として製造されていたパネライの時計は 1990年代初頭に一般市場向けモデルとして公開され瞬く間に人気を博しますが、特筆すべきは現在にまで続く「デカ厚」ブームの火付け役であったこと。
1998年には ジュネーブの時計見本市 SIHH(現 Watches & Wonders)で国際展開を開始し、今や高級スポーツウォッチの代表格となっています。
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ルミノールの主な特徴
ルミノールは 機能性重視のミリタリーウォッチとして生まれたため、いくつもの独自ディテールを持っており、以下がその特徴として挙げられ・・・。
1. クッション型ケース
丸みのある クッション型ケース は、防水性・耐久性を高めるための設計であり、パネライらしい力強さを象徴しています。
2. リュウズプロテクター(クラウンガード)
ルミノール最大のアイコンとも言えるのがリュウズの保護機構(レバー式クラウンガード) 。
これはリュウズを衝撃や誤操作から守り、確実な防水性を維持する機能であるとともに、視覚的にも非常に特徴的な機構として知られています。
3. サンドイッチ構造ダイヤル
文字盤には 2枚のプレートで構成される「サンドイッチダイヤル」を採用していますが、これは下層に塗布された蓄光塗料が上層の切り抜き文字/インデックスから発光し、「文字の境界をシャープにすることで」暗所での視認性を高めることに。
4. 優れた発光性
ルミノールの名称は 発光物質「Luminor」 に由来し、暗い場所や水中でも視認性が高いのが特徴ですが、これは軍事利用時代の重要要件に由来します。
5. 高い防水性と耐久性
元来プロダイバー向けに設計されているため、防水性能が高く、日常使用からスポーツまで幅広いシーンに対応。
現代のモデルでは 300m防水以上 のものも存在します。
現代におけるルミノール
今日のルミノールは、単なるミリタリーウォッチではなく、
- 高精度ムーブメント(自社製キャリバー搭載モデルなど)
- 素材の多様化(ステンレス、チタン、ブロンズ等)
- モダンなデザイン要素
を取り入れた 高級スポーツウォッチとして世界中で人気のシリーズに。
また、「ルミノール マリーナ」「ルミノール ドゥエ」など派生モデルもあり、実用性とデザイン性を両立したバリエーションが非常に豊富です。
パネライ ルミノールまとめ
| 項目 | 特徴 |
|---|---|
| 誕生 | イタリア海軍のためのミリタリーウォッチ(1940〜50年代) |
| 名称由来 | 蓄光素材「Luminor」 |
| アイコン要素 | リュウズプロテクター、サンドイッチダイヤル |
| 現代評価 | 高級スポーツウォッチの代表格 |
ルミノールは 機能性と個性的なデザイン を両立させたモデルであり、その歴史的背景や視認性・堅牢性の高さから時計ファンに長く愛され続けている存在というわけですね。
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