| カウンタックLPI800-4のあまりの「未来っぽさ」に浮世離れ感すら漂う |
カラーリングは1989年のカウンタック25thアニバーサリー風
さて、ランボルギーニ・ジャパンはレッドのカウンタックを「日本国内ではじめて」公開していますが、今回は東京各地にて撮影した写真とともにプレスリリースを発行。
まず、このカウンタックLPI800-4が公開されたのは東京の寺田倉庫で、その後に東京の下町にて撮影が行われたようですね。
現在カウンタックLPI800-4は世界各地にて納車が進んでいますが、この「レッド」はまだ画像や動画であっても見たことがなく、よってかなり新鮮に見え、改めて現実的な風景の中に置かれることで、その未来っぽさが強調されるかのように思います(現実ではなく、レンダリングを見ているかのようだ)。
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カウンタックLPI800-4は「回顧のための製品ではない」
今回ランボルギーニが改めて強調したのは、このカウンタックLPI800-4は「過去のレガシーへのオマージュではあるが、過去を回顧する製品ではない」。
これは現ランボルギーニCEOであるステファン・ヴィンケルマン氏の意向であるとも考えられ、実際に同氏は「我々に必要なのは未来であり、過去を壊しながら進んでゆくことである」とも。
ただしランボルギーニは歴代V12モデルにおいて「シザースドア」を採用することでカウンタックへの敬意を示し、ランボルギーニ最新モデルであるウラカン・テクニカにおいてもカウンタックを連想させるフロントフードのプレスラインや「リボルバー」ホイールを連想させるデザインを用いているので、「全く過去を意識しない」わけではなさそうです。
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実際に今回のカウンタックLPI800-4発表の場においてレッドもカウンタック25thアニバーサリーを並べて展示することで両者の関連性を強調しており、やはりランボルギーニのスーパーカーにおける歴史は「カウンタックが起点になっている」のかもしれません。
なお、現代のカウンタックLPI800-4は「シアンLKP37」をベースにするハイブリッドスーパーカーであり、その限定台数は112台(初代カウンタックのコードネームであるL112にちなんでいる)。
カウンタックLPI 800-4に搭載されるのは6.5リッターV12エンジンで、「LP」というのは 「longitudinale posteriore」つまりエンジン縦置きと意味します。
シアンに積まれるスーパーキャパシタをパワーソースとしたハイブリッドユニットを搭載し、ガソリンエンジン780馬力+エレクトリクモーター34馬力、つまり合計で810馬力を発生し、0-100km/h加速わずか2.8秒、0-200km/h加速8.6秒、最高速度355km/hというスペックを誇ることに。
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ランボルギーニ・カウンタックLPI800-4を注文した顧客のほとんどは「オリジナルのカウンタックを所有している人」だった!そして「所有しているカウンタックと同じカラー」を指定するケースが大半
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カウンタックLPI800-4をオーダーした人は「初代カウンタックを所有している人がほとんど」だといい、さらにはLPI800-4を、自分のカウンタックと同じボディカラーや内装色にするという傾向もあるそうですが、今回公開されたカウンタックLPI800-4、そしてカウンタック25thアニバーサリーともに同じオーナーの所有なのかもしれませんね(微妙にトーンは異なるが、よく似た仕様を持っている)。
ランボルギーニはこう語る
そして今回、日本で「はじめて」カウンタックLPI800-4を公開するにあたり、ランボルギーニにてアジア太平洋地域担当ディレクターを務めるフランチェスコ・スカルダオーニ氏は「カウンタックLPI800-4と1989年カウンタック25thアニバーサリーを日本にて紹介できることをうれしく思います。カウンタックは、50年前に初めて世に出て以来、ランボルギーニの中で最も人気のあるモデルの一つです。このカウンタックLPI800-4は、日本の目の肥えたオーナーに初めて納車されますが、カウンタックが過去50年間と同じように、日本の道路を走れば、多くの人々の目を引きつけることになるでしょう」。
そして今回ランボルギーニがプレスリリースの中で言及したのが梅澤春人の名作「カウンタック(漫画)」。
ある日、子供の頃に「未来の自分に宛てた」手紙を受け取ることになり、その中で「社長になる」「カウンタックを所有する」という子供の頃の夢を叶えるべく自身の人生を変えようとした平凡なサラリーマンの姿を描いたものですが、登場するキャラクターそれぞれに魅力があり(梅澤春人作品の特徴でもある)、様々な示唆に富んだ作品でもあります。
ランボルギーニがこうやって日本の漫画に言及することはかなり珍しいと考えていて、そしてスーパーカーブームをもたらした「サーキットの狼」ではなく「カウンタックを取り上げたのはかなり意外(前者だとカウンタックは登場するスーパーカーのうちの一つ、しかし後者ではカウンタックを軸に物語が展開するからなのかも)」。
ただ、「カウンタック」は(ヒューマンドラマ的な側面があり)ぼくの好きな作品でもあっただけにちょっと嬉しく思います。※もしぼくがカウンタックを運転する機会が訪れるのであれば「さらばショボい人生!」と口に出してみたいと思う
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参照:Lamborghini