| もともとミニ・モークは軍用として企画されたが、結果的に正反対のリゾート地で使用されることが大半だったという |
日本への導入にも期待したい
さて、昨年欧州にて復活した「ミニ・モーク」。
これはモーク・インターナショナル社が製造販売を行うもので、デザインは1964年の初代(オリジナル)ミニ・モークにインスパイアされており、パワートレインは「ピュアエレクトリック」。
英国にてハンドメイドによって製造されており、すでに欧州では納車が行われているものの、今回アメリカでの販売が開始された、とのこと。
ミニ・モークは日本でも人気が高く、このまま生産能力が向上すれば、日本への導入、新車としての販売も望めるかもしれません。
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あの「ミニ・モーク」が正式に復活!当時のデザインや構造を踏襲しつつも改良によって快適性と信頼性が向上、2021年から量産へ
| オリジナルのミニ・モークはもともと軍用車として設計されたクルマだったが | 実際には軍用として採用されず、民生用へと転向して1993年まで生産される人気モデルに さて、かつての「ミニ・モーク」を現 ...
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現代版ミニ・モークはこんなクルマ
なお、アメリカにてミニ・モーク(正確には、今回の新型モークに「ミニ」はつかない)が販売されるのは40年ぶりだとされ、当時のミニ・モークは低速車扱いだったので高速道路を走行できず、しかし今回のモークは高速道路(ハイウェイ)での走行も可能だとされています。※ただしこれで高速道路を走るのはちょっと怖い
なお、最高速は時速80キロ、一回の満充電あたりの走行可能距離は120km。
搭載されるエレクトリックモーターは44馬力、バッテリーパックのフル充電に要するのは4時間、0-55km/hまでの加速にかかるのは4.3秒、車体重量は800kgだとアナウンスされています。
モーク・インターナショナルによると、この新しいモークは初代ミニ・モークと同じキャラクターを持つといい、それはつまり「楽しさ、自由、新鮮な空気」。
さらにいえば、この新型モークは、(1977年から1982年にかけて米国で販売された)初代モーク・カリフォルニアンの若々しくファンキーなデザイン言語を踏襲している、とも表現されています。
ミニ・モークとは?
ミニ・モークはもともと軍用車として企画されたという経緯があり、戦地にパラシュートを使用して降下させる計画のもとに開発が進められ、しかしタイヤが小さく最低地上高も低かったことから戦地での仕様は不適格だと判断され、その後民生用へと転じ一般に販売されることに。
当初はイギリスにて農民や労働者向けの実用車として使用されていたそうですが、その後はフランスや、大陸を超えてアメリカやオーストラリアでも人気を博するようになり、結果的に1993年まで世界中の様々な地域にて製造・販売され、結果的に5万台超が納車されたと言われます。
もともと「実用車」として生を受けているものの、結果的にはリゾート地などでレジャーやセレブの移動手段として使用されることが多かったといい、なんとも数奇な運命を持つクルマということなのかもしれません。