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あの「ミニ・モーク」が正式に復活!当時のデザインや構造を踏襲しつつも改良によって快適性と信頼性が向上、2021年から量産へ

2021/09/28

モーク

| オリジナルのミニ・モークはもともと軍用車として設計されたクルマだったが |

実際には軍用として採用されず、民生用へと転向して1993年まで生産される人気モデルに

さて、かつての「ミニ・モーク」を現代に蘇らせることを目的に設立された「モーク・インターナショナル」社。

今回はファブリンク社との提携によってその実現性が一気に前に進み、英国にて生産されることが決定したと発表しています。

報道によると、EUと英国は関税免除の貿易に関する協定に署名し、これによってEUへの輸出を意図する(英国の)小規模自動車メーカーが英国内にて自動車の生産を行うことが可能になったといい、これを促進する英国政府の助成金を利用することで英国内での(モークの)生産が可能になった、とのこと。

参考までに、2年前にモーク・インターナショナルがモークの生産地として候補に挙げていたのは米国であったものの、(コロナウイルスの)パンデミックの影響で計画が大きく変更されたようですね。

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モーク・インターナショナルは「正当な商標権と販売権」を所有

なお、モーク・インターナショナルはこのミニ・モークの正当な商標権と販売権を取得済みであると報じられ、しかし車名が「モーク(MOKE)」となっているところを見ると、「ミニ」という部分の権利は取得できなかった模様。

もちろん、現在「ミニ」に関する権利はBMWグループに帰属していますが、BMW自身もモークの復活を計画したことがあり、2013年には「クラシックモーク」「Eモーク(もちろんピュアエレクトリック)」の試作車が作られています。

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それはともかくですが、今回の「新モーク」について、オリジナルよりも若干大きくなっており、しかし構造や外観は当時のミニ・モークに非常に近く、駆動方式も「FF」。※ただしサスペンション、ブレーキ、シャシーなどは改良されている

エンジンは1.1リッター4気筒、最高出力は68馬力、最高速は109km/hだとアナウンスされています。

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なお、この新モークについて、2020年にはすでに限定生産が行われており、ただしこれは英国ミッドランドにてサブアッセンブリーを行った後にフランスのセリゼーに送られて最終組み立てが行われていた「フランス製」。

しかし今回、ファブリンク社との提携によって、すべて英国内にて組み立てを行うことができることとなり、これによって”限定ではなく”量産が可能となったようですね(ファブリンク社は英国内に6つの工場を持ち、合計700名の従業員を擁しており、ランドローバーやモーガンなどの製造・エンジニアリングを請け負っている)。※おそらく、フランスで最終組立を行っていたのは、今回の関税免除条約締結前だと、英国製の自動車をEUで販売するのに高額の関税が課せられていたためだと思われる

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ミニ・モークはこんなクルマ

なお、「初代」ミニ・モークはもともと軍用車として企画されており、もちろんベースは「クラシックミニ」。

ただしその基本構造ゆえ最低地上高を確保できず、悪路走行に向かなかったことから軍への納入がかなわず、1964年に「民生用」として販売が開始されています。

上述のとおり「悪路走行に向かなかった」もののビーチ等ではじゅうぶんに走行が可能であったこと、おそらくはコンパクトで価格が安かったことからオーストラリア等で成功を収め、その後はオーストラリアやポルトガル等にて生産が行われつつ、最初の生産開始からおよそ30年後の1993年までに約5万台が生産されています。

日本にも輸入されていた時期がありますが、今回の新モークについても国内正式導入が期待されるところですね。

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参照:Moke International, Autocar

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