| マリナーは累計1,000台を作るのに7年を要し、しかしこの1年だけで500台を生産 |
ベントレーの販売やカスタム需要はこの数年で飛躍的に伸びている
さて、ベントレーは自社にてコーチビルド部門「マリナー」を有していますが、ここでは顧客の特別な要望に応えたクルマを手掛けたり、バカラルやバトゥールのような少数限定車を製造しています(1920年代のブロワーの復刻もマリナーが手掛けている)。
そして今回ベントレーが発表したのが「今年1年で500台めのマリナー・プロジェクトを完成させた」。
つまりマリナーで2022年に500台のクルマを作ったということになりますが、近年このマリナーの人気はどんどん加速しているといい、すぐに「1年で,000台を製造した」というアナウンスがなされることになるのかもしれません。
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500台目のマリナー・プロジェクトのボディカラーは「スパーク」
そしてこの記念すべき500台目となるマリナー・プロジェクトは新色「スパーク」を身にまとうフライングスパーS ハイブリッドで、このボディカラーにブラックライン仕様のエクステリアブライトワーク、22インチの10スポークホイールが組み合わせられています。
インテリアでは、単色の光沢仕上げカーボンファイバー製パネルとダイヤモンドキルトのベルーガハイド製シートが用いられ、これにポリッシュ仕上げの金属製エアベント、ダイヤルベゼルが組み合わせられ、シートやフロアマットにはクライン・ブルー・ハイドが採用されて鮮やかなコントラストを演出することに。
マリナーは世界最古のコーチビルダーとして知られていますが、後にベントレーが傘下に収め、現在のコーチビルド部門として再構築したのが2014年。
「累計1,000台」を達成したのがその7年後の2021年だというので、その翌年の2022年単独で500台を達成したということは驚くよりほかなく、ベントレーによれが、「今年の500件という輝かしい実績は、サテンペイント仕上げや特注カラー、複雑なインレイや刺繍など、オーダーメイドの創造性に対する需要が高まっていることを反映している」。
加えて「ベントレーのデザインスタジオとマリナーチーム、その他すべての継続的なサポートがなければ、1年で500台目の依頼という節目を達成することはできなかったでしょう。2021年もマリナーにとって記録的な年であり、お客様のご要望に応えるためにチームを50%増強する必要がありましたが、2022年にはお客様や小売店からの依頼が前年比85%増となり、チームはいい意味で試されることになりました。彼らの努力、献身、そして一つ一つの依頼に対する情熱によって美しいパーソナライゼーションが成し遂げられているのです」。
ベントレーはコンチネンタルGTスピードとバカラルのモデルカーを販売開始
そしてベントレーは「コンチネンタルGTスピードとバカラルのモデルカーを販売開始する」とアナウンス。
それぞれスケールは1/43で、コンチネンタルGTスピードのカラーはキャンディレッド、そしてインテリアもレッド、さらにはベントレーのインテリアにおける特徴のひとつであるダイヤモンドステッチも再現されているのだそう。
そしてこちらは「バカラル」。
実車の限定台数12台はすべて完売しているので、バカラルを手に入れようとなるともうこのミニカーしか無い、ということになりますね。
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ボディカラーはイエローですが、これはオフィシャルフォトに登場したバカラルに採用された「カラーストーム」ペイントを再現したもので、これにサテンブロンズのブライトウェアが組み合わせられています。
ラップアラウンド・コクピットを採用したインテリアもしっかり再現され、洗練されたグレー・ツイードとベルーガのキャビンカラーが持っており、やはり実車のバカラル同様に細部に至るまでこだわった仕上がりに。
なお、これらの価格はいずれも100ポンド(現在の為替レートにて約16,000円)だそうですが、カタログモデルのコンチネンタルGTスピードであっても、少量生産モデル、かつその価格2億5000万円とも言われるバカラルであっても、「ミニカーになると価格が同じ」というのがちょっと面白いと思います。
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参照:Bentley