| メルセデスAMG CLA35のフロントグリルは縦スラット装備の”パナメリカーナ・グリル”に |
メルセデス・ベンツCLAは同社のラインアップ中、価格に比較するとかなり高価に見えるので「お買い得」だと思う
さて、メルセデス・ベンツが本国および北米にてCLA(クーペ、シューティングブレークとも)フェイスリフトを行い2024年モデルとして発表。
内容としては外観の刷新、技術力の向上、パワートレインのアップグレードといったものですが、現時点では日本への導入時期や価格についてはアナウンスがない状態です。
なお、新色としてボディカラーにハイパーブルーとスターリングブルー、さらに3種類のホイールデザインが追加され、選択肢が拡大しているようですね。
新型メルセデス・ベンツCLA(クーペ)はこう変わった
そこでまずCLAクーペ(メルセデス・ベンツ日本では4ドアクーペを単に「クーペ」と呼んでいる)を見てみたいと思いますが、フロントのデザインが変更され、グリルのメッシュが「スリーポインテッドスター」へ変更されるなど、よりブランディング要素が強くなっています(リアバンパーとテールランプも変更されている)。
加えて、ヘッドライトの内部デザインが変更されているので、表情が一新されたようにも感じますね。
北米ではCLA250(FF)とCLA250 4マチック(4WD)の2つが用意され(欧州ではCLA180も投入される)、搭載されるエンジンは2リッター4気筒を継続するものの、48ボルトのシステムと13馬力(10キロワット)を発生するベルト駆動のスタータージェネレーターが追加され、スタート-ストップシステムによってエンジンが停止したのちの復帰の際、スムーズに走り出すことができるようになっています。
インテリアでは、インストルメントクラスターとインフォテインメントディスプレイに10.25インチスクリーンが標準装備され、MBUXソフトウェアには、新たにClassic、Sporty、Discreetの表示スタイルが追加されることに。
ステアリングホイールにはナッパレザーが採用され、ステアリングホイールヒーターはオプション扱い。
インテリアのトリムには、ダークカーボンルック素材、ブラウンリンデンウッド、ブラウンマイクロファイバーが追加され、オプションのブルメスター(Burmester)オーディオにはドルビーアトモス機能が追加されています。
パーキングパッケージは標準装備で360度カメラビューを搭載し、オプションのドライバーアシスタンスパッケージに含まれるレーンキープアシストシステムには「ステアリング制御を改善するための」アップデートが施された、とのこと。
CLAクーペのAMGバージョンだと「35」と「45 S」が用意されており、CLA35には48ボルトのエレクトリックシステムとベルト駆動のスタータージェネレーターが採用され、しかし2.0リッター4気筒ターボエンジンの出力(225kW)には変更がなく、ただしトランスミッションは従来の7速から8速デュアルクラッチギアボックスに変更されています。
一方でCLA45 Sの最高出力は、従来の285kWから310kWへと大幅に向上し、トルクは480Nmから500Nmへと引き上げられており、トランスミッションの段数が増え、出力が向上したにもかかわらず「0-100km/h加速が4.0秒」のまま、つまり先代と同じ数字となっています。
外観では新しいフロントとリアのデザインが採用されてヘッドライトとテールライトのグラフィックが変更となり、CLA45 Sには、固定式リアスポイラーを追加する「AMGエアロダイナミクスパッケージプラス」が設定されています。
CLA35にも3種類の新デザインのホイールが用意されていますが、標準仕様ではハイグロスブラック仕上げの10本スポーク18インチホイールに切削加工が施され、オプションだと異なる仕上げを持つ19インチ5本スポークを選択することが可能です。
インテリアでは、セージグレーとブラックのMB-Texのミックス、もしくはレッドとブラックのレザーコンビをオプションで選べる新しいシートがブラウン・リンデン・ウッド・トリムとともに用意され(最近は高級車にてウッドトリムの任期が復活している)、ステアリングホイールは3時位置と9時位置に2本のスポークを重ねた”ダブルデッカー”デザインに変更されています。
新型メルセデス・ベンツCLA(シューティングブレーク)はこう変わった
そしてこちらはマイナーチェンジ版の新型メルセデス・ベンツCLA シューティングブレーク(メルセデス・ベンツでは、CLAのワゴンのみシューティングブレーク、CクラスとEクラスのワゴンを”ステーションワゴン”と呼んでいる)。
変更内容としてはCLAクーペと同じく、外観だと前後バンパーにヘッドライト、グリル、そしてホイールデザインが新しく。
パワートレーンについても「マイルドハイブリッドの追加」がアナウンスされています。
こちらはAMG版ですが、ラインアップはクーペと同じCLA35とCLA 45Sにて構成され、パワートレーンや内外装の変更点もクーペと同一。
ちなみに車体がやや重くなるぶん加速はクーペに遅れを取り、0-100km/h加速はクーペの4秒に対して「4.1秒」だとアナウンスされています。
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