| ブガッティ・ボライドの発表は2020年、そこから4年後の2024年に納車が開始される予定 |
ブガッティ・ボライドの市販化に際してはスペック以外にもデザイン上の変更点がいくつかあるようだ
さて、マレーシアの大富豪にしてカーコレクター、チン・ジット・ピン氏ことJP氏がブガッティ・ボライド(ボリード)のコンフィグレーター画像の一部を公開。
同氏はマレーシアにてIT関連企業を興し、主に金融や官公庁を対象に受注を行うことで業績を拡大してきた人物であり、クルマを「趣味と実益(投資)」の対象として捉えていて、現在は100台を超えるスーパーカーやハイパーカーを所有するに至っています。
加えて同氏はブガッティの有力顧客の一人でもあり、そして注文したボライドの仕様を決めるに際して行った(一般向けには公開されていない)顧客向けの専用コンフィグレーション画像を公開したということになりそうですね(インスタグラムへの投稿には1回目のコンフィグレーションとあり、それ以外の詳細は記載されていないが、2024年10月に納車されるようだ)。
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市販版ブガッティ・ボライドはこうなっている
そこで今回公開されたコンフィグレーター画像を見てみると、ボディカラーはブガッティらしいブルー。
チン・ジット・ピン氏は自身の好みよりも、そのブランドのヘリテージを重視する人物であるようなので、これは当然の結果なのかもしれません(もちろん、ここから大きく仕様が変わる可能性もある)。
なお、コンセプト段階のボライドからいくつか変更があり、フロントだとやや「尖った」印象が薄れ、コンパクトな馬蹄形グリル内の垂直セパレーターは牽引フックに取って代わられ、左右スプリッターにはダイブプレーンが追加されています。
加えてフェンダールーバーは2つから4つに変更され、ホイール後方のエアロブレードは、コンセプトでは4つのエレメントがあったものの、1つのエレメントにまとめられているようですね。
そのほか、シュノーケルはコンセプトモデルから引き継がれるものの、ドアミラーはカメラから通常の「ミラー」へ(ボライドはサーキット走行専用モデルなので法規を気にする必要はなく、よってここはカメラでも良かったのではないかと思われるが)。
さらにはエアロディスク形状を持つホイールの代わりに比較的”普通の”形状を持つホイール、そしてミシュランのロゴがプリントされるタイヤを有します。
エキゾーストパイプは4本出しから楕円形の2本出しへ、そしてリアディフューザーのデザインも少し変わってX字型のボディワークには3つのエレメントが追加済。シャークフィンを継承しつつ、リアウィングのエンドプレート形状が変更となっているようですね。
ちなみにこちらはコンセプトモデルとして発表されたブガッティ・ボライド。
やはりこれに比較すると市販モデルは「普通のクルマ」っぽくなっていて、そこはちょっと残念でもあります(仕方のないことではあるが)。
なお、インテリアにおいてもコンセプト版のボライドと市販版のボライドでは差異があり、市販仕様のボライドには、より小型でコンパクトなステアリングホイールが採用され、3つの独立したスクリーンで構成されるデジタルダッシュボードが搭載されるようですね。
ちなみにこちらはコンセプト版。
ブガッティ・ボライドはこんなクルマ
そこでこのブガッティ・ボライドを振り返ってみると、これは2020年10月にコンセプトとして発表されたサーキット走行専用のハイパーカーで、時速500キロを標榜したことで世間を驚かせることに。
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そのパフォーマンスを担保するのは出力1850馬力、重量1240kg、パワーウエイトレシオ0.67というスペックですが、その1年後に限定モデルとしての市販化が(5億円オーバーという価格とともに)アナウンスされ、その際にはFIAの規定に従う形でいくつかの変更が加えられることで量産型ボライドの重量は1,240から1,450kgへ、出力は1,850馬力から1,600馬力へと調整され、それでもパワーウエイトレシオは0.9kgという驚異的な数値を誇ります。
もちろん限定台数の40代はすべて完売済みとなっており、すべてのボライドがオーナーによって指定された固有の仕様を持つことになるものと思われ、2024年にはさまざまなボライドがネット上を賑わせてくれることになるのかもしれません。
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