| イタリアに開発と製造拠点を置き、ランボルギーニやフェラーリの重役を迎えて開発を行っていると報じられるが |
直近の報道では、イタリアでの生産計画が頓挫したと伝えられる
さて、コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステにて、(そのイベントとしては)非常に珍しい「中国車」、紅旗S9が出展されて話題に。
このS9は紅旗の誇るハイパーカーで、2020年に計画が公表されたのちに度重なるデザインや仕様の変更を経て現在に至りますが、当初は紅旗が独自での開発を行おうとするものの、やはり自社での単独開発は難しいという結論に達し、イタリアはモデナのコーチビルダー、SILKとの合弁会社を設立することとなっています。
なお、モデナに開発拠点を構えたのは、ランボルギーニやフェラーリ、マセラティといったハイパフォーマンスカーメーカーの本社所在地ということもあって、スーパーカーやハイパーカーの開発に関する経験を持つ人材そしてサプライヤーが豊富だからだとされており、実際にフェラーリそしてランボルギーニからも多くの重要人物を引き抜き、デザイナーにはフォルクスワーゲングループでデザイン部門の責任者を務めたワルター・デ・シルヴァを雇い入れています。
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ただ、直近の報道ではイタリアでの開発も頓挫したというものもあり、現在はどういった体制で開発が進められているのか正式なアナウンスがなく状況をつかみにくいのが正直なところでもありますね。
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紅旗S9の姿はまさにエキゾチック
そして今回公開された紅旗(Hongqi)S9は、少し前に公開された姿に比べるとややデザインが洗練されており、これは少しづつ手直しが行われているためだと思われます。
広いグラスエリアを持つラップアラウンドウインドウを採用し、紅旗の特徴でもある「赤いライン」が用いられていることも大きな特徴。
ヘッドライトやテールランプ内部、ホイールには「放射線状」のデザインが用いられていますが、これは紅旗の現行モデルでも確認できるデザイン言語の一つですね。
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なお、当初の予定ではピュアエレクトリックカーとなるはずであったものの、その後パワートレーンはV8ツインターボ+ハイブリッドへと変更され、しかし最終的にどうなるのかはナゾのまま。※ちなみに当初の予定スペックでは0−100km/h加速1.9秒、最高速400km/hというものだった
生産台数は99台を予定していたものの、このままではいつ生産が可能になるかもまったくわからず、プロジェクト発足時にアナウンスされていた145万ドルという価格を維持できるかもちょっと怪しいかもしれません。
なお、この紅旗は中国の国営自動車メーカーである第一汽車が展開する「中国最高級ブランド」で、もともとは毛沢東の命によって誕生したと言われています。
そして国家のトップクラスの役人が乗るにふさわしいクルマの開発を販売をこれまで行ってきたわけですが、おそらく資金的には「潤沢」であると思われ、そういった紅旗であってもハイパーカーの開発が全く進まないという現実を見るに、いかに「新しくハイパーカー事業に参入する」ことが難しいかもわかりますね。
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紅旗S9のインテリアはこうなっている
そしてこちらは紅旗S9のインテリア。
シンプルではありますが奥行きのある造形を持っていることもわかり、エクステリアにも通じるレッドアクセントを持つなどオリジナリティも感じられます。
ステアリングホイールは「スクエア」、そしてセンターにメーターを備えるものの、この部分にエアバッグが装着されていないと合法に登録できない国や地域があるため、発売の暁にはこの部分は変更されることになりそうですね。
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