| ID Buzzの日本導入は決定済み、ただし発売時期や価格は「発表待ち」 |
欧州でのID.Buzzの価格は950万円ほど、日本ではフォルクスワーゲンジャパンの頑張りに期待
さて、グランフロント大阪に展示されたフォルクスワーゲンの電気自動車、ID. Buzzを見てきたので紹介したいと思います。
ID.Buzzはいわゆる「ワーゲンバス」の電気自動車版で、すでに欧州では発売がなされ、今年3月には日本での導入についても正式にアナウンスがなされています。
ただし(今のところ)価格については言及がなく、国内価格は900万円オーバーになるんじゃないかとも言われてもいますが、その価格帯はフォルクスワーゲンでは「非常に」高価であり、よってこれまでとは客層が全く異なる可能性もあって、販売現場ではちょっとした混乱が起きるのかもしれません(色々な意味で、ポロやゴルフを売るような感覚で販売するわけにはゆかない)。
フォルクスワーゲン ID.Buzzはこんなクルマ
そこでこのID. Buzzを見てみると、全長は4,712ミリ、全幅1985ミリ、全高1,937ミリ、ホイールベース2,988ミリというかなり大きなクルマ。
日本だと保管場所が制限されそうなサイズですが、さらに重量は2,486kgというヘビー級なので、パレット式立体駐車場での保管はかなり厳しいかもしれません。
ただ、それにも関わらず来場者の強い興味を引いており、フォルクスワーゲンのスタッフはひっきりなしに質問を浴びせられている、という状態が印象的。
実際に見てみると、角が丸いせいか、数字ほどは大きくない、という感じです。
電気自動車なのでもちろんグリルは「レス」、そしてバンパー下部には「粗密な」ダイヤモンド。
フロントフードとフロントバンパーはツライチに近い構成です(できるかぎりギリギリまでフロントフードを伸ばそうとしたことがわかる)。
なお、ほかメーカーのEVにも言えることですが、ガソリン車には「当たり前」のフロントグリルが不要となったことで、ガソリン車を手掛けてきたデザイナーたちの戸惑いが見え、現時点で発売されるEVの多くは「不自然」に見えることも。
この現象が解消されるには、「EVを見て育った」デザイナーが筆を執る時代になるまで待つ必要があるのかもしれません(一方、中国ではガソリン車をデザインしたことがないデザイナーもおり、そういった人たちは日米欧のデザイナーよりも優れたデザインを持つEVをつくるケースが見られる)。
ヘッドライトは側面まで伸び・・・。
ボディサイドはかなりフラット。
ドアハンドルはフラッシュマウントではなく、ゴルフなどほかモデルとの共用です。
多くの自動車メーカーはEVに対し、空気抵抗を考慮してフラッシュマウント・ドアハンドルを採用するものの、フォルクスワーゲンはコストの関係なのか、今のところ「普通の」アイロン型ハンドルを採用しているようですね。
フロントフードとフロントグラスとの間には「溝」があり、この役割は不明です(空力的にはツライチになっていたほうが良いのではないかと思うが、そうでないのには理由があるものと思われる)。
エンブレムはIDシリーズならではの「ホワイト」。
画像ではちょっと(ホワイトだと)わかりにくいものの、肉眼で見るとかなり新鮮です。
そしてエンブレムは超デカい!
ホイールは整流効果を考慮したディッシュタイプ(EVのお約束)。
リアサイドにはダイヤモンドをあしらったアクセント、そしてリアウインドウ横はエアが剥離しやすいようにエクステンションパーツが装着されています。
テールランプは(丸みのあるボディに対し)かなりシャープな造形。
あえてツライチではなく「段差」が設けられているようですね。
リアも可能な限り(車体サイズの範囲で)スペースを有効活用しようという意図が見られる造形を持つもよう。
全体的には破綻のないデザインを持っており、レトロでありつつも先進性が感じられます。
リアのエンブレム、そしてID.Buzzの文字もホワイト。
内装は確認できないまでも(ロックされている)、右ハンドルを持つことがわかりますね。
ちなみに欧州では「乗用タイプ」と「商用タイプ」が販売されており、パワートレインは82.0kWhのバッテリー+シングルモーターのみのとなり、出力は201馬力、トルクは310Nm、駆動輪は後輪のみ、最高速は145km/h。
AC(家庭用コンセント)での充電だと11.0kWh、DC充電だと最大170.0kWhでのチャージが可能で、5%~80%までの充電時間は(急速充電器の使用で)約30分だとされています。※日本だと電圧の関係でもうちょっと時間がかかるものと思われる
フォルクスワーゲンID. Buzz を見てきた際の動画はこちら
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