| マンソリー、そしてブラバスは個性が強すぎてなにかと非難されることも多いブランドだが、そのぶん熱心なファンも多いようだ |
意外なことだが、モナコにはマンソリーの支持者がけっこう多く存在するもよう
さて、何かと「問題作」をリリースするマンソリーですが、一方でぼくは「こういったチューナーは、そもそも話題にならないような作品をリリースしていては意味(存在意義)がない」とも考えており、よってマンソリーに対しては肯定的です(ただ、ぼく自身がマンソリーのお世話になることは間違いなくないだろう)。
そしてそんなマンソリーの最新作がポルシェ911ターボSをベースとしたコンプリートカー、「P9LM EVO 900」。
ポルシェというとその機能を重視して購入するオーナーが多く、よってこういったアフターパーツを好まない(カスタムするにしても純正パーツを好む)傾向にあると考えているのですが、「ベンツ一筋」のブラバスでさえ2022年からポルシェのチューニングビジネスに参入しており、よって「ポルシェをアフターパーツで徹底的にチューンしたい」と考える層は少なくないのかもしれません。
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マンソリー・ポルシェ911ターボS「P9LM EVO 900」の生産は10台のみ
このマンソリー・ポルシェ911ターボS「P9LM EVO 900」は10台のみが限定生産されるといい、ボディカラーには(購入者が自由にカラーを指定できる)グラデーションツートーンペイント(オプション)、2種類のボディキット(ボディエクステンションの有無)、そして900馬力という途方もない出力を持つパワーアップ(ブラバスによるポルシェ911”900R”を意識したのかもしれない)されたエンジンという特徴を持っています。
なお、グラデーションはなんと「上下」というかなり珍しい仕様(グラデーションペイントの多くは前後での色違いである)。
そこでこのマンソリー・ポルシェ911ターボS「P9LM EVO 900」の細部を見てみると、変更されているのはボディパネルの「ほぼ全部」。
フロントではバンパーが専用品へと置き換えられ、デイタイムランニングランプはマセラティ3200GTのテールランプのような形状へ。
ボンネットはマンソリー得意の鍛造カーボンファイバーへと交換され、設けられたリブにはミントグリーンのハイライト。
フロントフェンダー上にはエア抜きのためのルーバーが設けられ、トレッドを拡大するためのエクステンションも装備されています。
なお、フロントバンパーにはカナードそしてウイングレットも装着されていますね。
ブレーキキャリパーはミントグリーンに塗装され、なんとホイールも「グラデーション」。
ホイールはマンソリー製の「FV.5C」、サイズはフロントが9.5x20、リアが12x22だと紹介されています。
ドアミラーも鍛造カーボンファイバーへ。
そして特筆すべきはこのシュノーケルで・・・。
エンジンルーム内へとエアを送り込むことになります。
リアウイングはダブル、そしてステーにもエアインテーク。
リアフェンダーは超ワイド、そしてその形状はマーク・フィリップ・ゲンバラ「マーシャン」のようでもありますね。
なお、テールパイプは極太3本出し、そしてリアディフューザー内に格納されています。
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もともとポルシェ911ターボSだとに積まれる3.8リッター・フラットシックスの出力は大きく引き上げられ、大型ターボチャージャー、排気フラップ付き98mmダウンパイプ、ファンコントロール付き水冷インタークーラー、スポーツエアフィルター、ECUチューン、そして高性能エキゾーストシステムの追加によって出力を650馬力から900馬力にまで引き上げており、こにれによって0-100km/h加速は2.5秒、最高速は340km/hへ。
マンソリー・ポルシェ911ターボS「P9LM EVO 900」のインテリアはこうなっている
そしてエクステリア同様に「ほぼすべて」がカスタムされるのがインテリア。
ミントグリーンにホワイトというカラーコンビネーションを持っており、アクセントにはグリーンが使用されています。
フロアカーペットは「レザー」へと張り替えられ、パーフォレイト(パンチング)加工やステッチが施されることでエキゾチックな雰囲気へ。
ステアリングホイールのスポークはカーボンファイバー+ペイントへ、そしてグリップにはモコモコした立体加工がなされ、グリップのアンダーとトップにはカーボンファイバー、そしてトップ部にはLEDインジケーター(とシフトポジションインジケーター)が内蔵されているようですね。
フロアマットにもやはりレザーが用いられていますが、ペダルは意外と地味な「ブラック」です。
ダッシュボード上下にルーフ内張りまでもがホワイトに張り替えられ、シートベルトはミントグリーン(マンソリーのロゴ入り)。
マンソリーはこのポルシェ911ターボS「P9LM EVO 900」の価格を発表していませんが、これまでの例から判断するに、その価格は「新車の3倍くらい」となるかもしれませんね。
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参照:Mansory