| その仕様の細部にはフェラーリの歴史に対するリスペクトが感じられる |
やはりV12モデルオーナーはフェラーリの歴史を重視したカスタムを選択することが多いようだ
さて、フェラーリが自社で展開するパーソナリゼーションプログラム「テーラーメイド」。
ここでは様々なカスタムに対応していますが、今回はそんなテーラーメイドにて製作された812GTSが公開。
あくまでも傾向としてですが、同じフェラーリでもミドシップモデルはモータースポーツにインスパイアされたカスタム、フロントエンジンモデルはフェラーリの過去にインスピレーションを得た仕様にてパーソナライズされることが多いように感じます。
このフェラーリ812GTSのボディカラーは「Azzurro Met 505C」
そして今回フェラーリの公式Facebookページにて紹介されている812GTSのボディカラーは「Azzurro Met 505C」。
Azzuro(アッズーロ)はブルー、Metはメタリックを意味しており、このカラーは328系やテスタロッサなど1980年代のフェラーリに多く見られますが、1960年代のフェラーリを象徴するカラーの1つとしても知られます(このボディカラーを持つディーノも少なくない)。
そしてこのフェラーリ812GTSのユニークなところは(パールホワイトに見える)リバリーが入っているところで、当時の(フェラーリの)競技用車両をイメージしているのかもしれません。
なお、こういった「クラシック」系カスタムの多くの他の個体同様、フロントフェンダー上のスクーデリア・フェラーリ・エンブレムは「ハンドペイント仕上げ(少しサイズが大きく、かつてのフェラーリのレーシングカーを彷彿とさせる)」、そしてブレーキキャリパーはブラック(昔のスポーツカーやレーシングカーのブレーキキャリパーは現代のクルマのようにカラフルではないからだと思われる)。
そしてやはりホイールは当時風の「シルバー」が選択されることが多く、中にはボラーニ製のワイヤーホイールをイメージしたと思われる「ポリッシュ仕上げ」を指定するオーナーも。
このフェラーリ812GTSのインテリアは「クラシック」
そしてこのこのフェラーリ812GTSのインテリもやはりヘリテージを強く意識した仕様を持っており、ブラックレザーを中心に一部クヴァドラ社のファブリックも。
ステアリングホイールこそカーボンファイバー+LEDという「現代風」ではありますが(さすがにこれは外せない)、コントラストステッチなど今っぽいディテールは排除されているもよう。
そして特筆すべきはシートとセンタートンネルに採用される「ブルーヘリテージレザー」。
光沢と張りのあるヴィンテージ風の仕上げを持っており、さらにクラシカルさを強調するためかシートサイドには切り替え(クヴァドラ製ファブリック)、そしてシート中央にはリブが設けられています。
フロアカーペットにもネイビーが使用され、いっそうレトロに、そしてゴージャスに仕上がっているようにも感じられますね。
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