| フロントフェンダー上のスクーデリア・フェラーリ・エンブレムはヒストリックな「ペイント仕上げ」 |
テーラーメイドにて仕上げられる車両はクラシックな仕様を持つ個体が多いようだ
さて、自社のパーソナリゼーションプログラム、「テーラーメイド」にて仕上げた車両を積極的に公開しているフェラーリ。
今回はいわゆる「ウルトラマンカラー」、レッドとシルバーに彩られた812GTSが公開されています。
このカラーリングと言うかグラフィックは(一般的に)見慣れないものではありますが、1960年代のフェラーリには顕著であったカラーコンビネーションとデザインであり、この812GTSのオーナーさんは過去のいずれかのフェラーリ(のレーシングカー)をモチーフにしたのかもしれません。
なお、この「テーラーメイド」は誰もが利用できるわけではなく、(対応できる数に限りがあるので)ディーラー1拠点あたりで年間3名ほどの顧客しかテーラーメイドにて車両をカスタムすることができない、とも言われますね。
ただ、そういった狭き門でもあるがゆえに、やはりフェラーリのヘリテージを理解している人、特定のフェラーリのロードカーやレーシングカーに思い入れがある人が結果的にこのプログラムの利用者となるようで、過去の例を見ても、フェラーリの歴史を感じさせる仕様を持つクルマが多いように思われます。
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このフェラーリ812GTSはこんな仕様を持っている
そこでこのフェラーリ812GTSを見てみたいと思いますが、レッドの部分はロッソ・カプーア(Rosso Kapoor)という聞いたことがないカラーで、シルバー部分はときどきテーラーメイドで仕上げられた車両に用いられているサヌシルバー(Sanu Silver)。
インテリアではブラックレザーを中心にレッドをアクセントとして用いていますが、このレザーはポルトローナ・フラウ製だといい、こういった「見た目では普通の仕様にしか見えない(標準のブラックレザーとの区別がつかない)」部分にお金をかけるのが真のお金持ちだなのだと思います。
まさにテーラーメイドの「見本」のようなフェラーリ
なお、跳ね馬の刺繍こそは「レッド」ではあるものの、シートやダッシュボード、ステアリングホイールのステッチは「コントラスト」ではなく当時風の「トーン・オン・トーン」。
ぼくがテーラーメイドにて自分のフェラーリをカスタムする日が来るかどうかはわかりませんが、その日が来るとしたら、こういった「渋い」お金の使い方をしたいものだ、と切に感じるスペックでもありますね。
ちなみにこちらは5種類が発表された「カヴァルケード10周年記念カラー」のうちのひとつ、ビアンコ・クールマイユール。
これはイタリアのヴァッレ・ダオスタ州にあるウインターリゾート、クールマイユールをイメージした清冽なホワイトとなっていますが、以前に公開されたのはレンダリング(コンフィグレーター上の画像)のみ、しかし今回は実車が製作されて公開されることとなっています。
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参照:Ferrari