Image:Cyber Hooligan / youtube
| サイバートラックが大きな話題となったのはこの「綱引き」にもひとつの理由があったはずではあるが |
テスラが「フェイク」をプロモーションに使用するのはこれで3度目
さて、とにかくYoutube界隈で大きく盛り上がっているのがテスラ・サイバートラックネタ。
これまでにもカスタムやクラッシュなど様々な動画が投下されていますが、今回は「綱引きができない」という事実がYoutubeへと投稿された動画によって明らかに。
なお、この「綱引き」はサイバートラックが発表された2019年にテスラが(トラックではナンバーワン人気の)フォードF-150を引っ張って見せたもので、これによって「フォードF-150に引導を渡そうと」したわけですね。
Cybertruck pulls F-150 uphill pic.twitter.com/OfaqUkrDI3
— Elon Musk (@elonmusk) November 24, 2019
実際には「綱引きをするとテスラ・サイバートラックは機能停止」
しかしながら今回の動画で明らかになったのは「実際にテスラ・サイバートラックにて、シボレー・シルバラードと綱引きを行ったところ、サイバートラックが突如機能を全て停止し、綱引きどころか「あっけなくシルバラードに引きずられてしまった」というまさかの結果。
もちろんサイバートラックは非常に強力な牽引能力を持つものの、「牽引」とは異なる状況、つまり「強い力で後ろに引っ張られる」ような状況ではフェイルセーフが働くと見え、シルバラードがサーバーラックを引っ張りはじめると同時に機能が停止することに。
このユーチューバーはABS機能をOFFにするなど様々な設定を試みるも結局は牽引できず、シルバラードを引っ張ることができたのは「シルバラードが停車状態にある(つまりサイバートラックを引っ張らない)時のみ」となっています。
テスラは「意図的に結果を改ざん」?
つまり、実際に個人ユーザーへと納車されたテスラ・サイバートラックは「牽引」はできても綱引きはできないということになり、テスラそしてイーロン・マスクCEOは意図的にサイバートラックの性能を誇張したと捉えられても仕方がないのが今回の動画ではありますが、実はこういった「誇大広告」は今回が3回目。
最初の一回は2016年に公開された「自動運転動画」で、これはドライバーがノータッチのままテスラ車が走行できるという内容を収めたものであり、これは元テスラのエンジニアが「編集されたフェイク映像」であることを認めています。
そして2回目は昨年末の「ポルシェ911とのドラッグレース。」
ポルシェ911に対し、「ポルシェ911を乗せたトレーラーを引っ張るテスラ・サイバートラック」とのドラッグレース対決が広く公開されたものの、公開後に解説系ユーチューバー、エンジニアリング・エクスプレインドによる緻密な計算の結果、「実際にはドラッグレース(約400メートル)以上の距離を走った結果である」ことが明らかになっているわけですね。
Feat of Strength 3: Cyberbeast (0-60 in 2.6s) pic.twitter.com/q0cK9zb21D
— Tesla (@Tesla) November 30, 2023
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ただ、テスラ・サイバートラックは存在そのものに宣伝効果があり、「ウソをついてまで」プロモーションを行うのはかえって逆効果だと思われ、しかしこれも「広告を打たない」テスラの戦略のひとつであり、かつ炎上商法のひとつなのかもしれません(ただ、人々はこれに慣れているので、ウソがばれてもほとんど問題にならなかった)。
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