| おそらくヒョンデのクルマが支持される理由はそのデザインにあると考えている |
現代において、クルマのデザインは性能よりも重要なファクターになっていると考えていい
さて、ヒョンデが北米市場において「第1四半期では最高の販売台数を更新し、EVの販売が2倍になった」と発表。
ヒョンデは2024年の第1四半期において18万4804台の車両を販売し、これは主にEVそしてPHEVといった”環境に優しい車両”によって牽引されたそうですが、アイオニック5、ツーソンPHEV、コナEV、パリセードについてはそれぞれ個別に第1四半期の総販売台数記録を更新したこと、2024年第1四半期のEV販売は昨年第1四半期と比べて62%増加したことについても言及されています。
ヒョンデはかく語る
この素晴らしい結果を受け、ヒョンデ・モーター・アメリカのランディ・パーカー最高経営責任者(CEO)は「ヒョンデは各方面における賞を受賞する製品を生産し続けており、当社の車両、特にEVに対する需要は依然として高い。私たちは、まったく新しいサンタフェ、アイオニック5 Nがワールド・パフォーマンス・カー・オブ・ザ・イヤーを獲得したニューヨークオートショーの成功、そしてリフレッシュされたツーソンとサンタクルーズの導入にとてもエキサイトしています」とコメント。
ヒョンデによれば「第1四半期ではEVが100%増え、PHEV含め”環境に優しい”クルマの販売が35%増えた」そうで、3月単体での販売も好調であり、アイオニック5だと58%増加して3,361台が出荷され、これは2023年3月に比較すると18%の増加なのだそう。
さらにはアイオニック6もやはり強調な販売を記録し、2023年第1四半期に比較すると1,542%増加の3,636台を販売していますが、ヒョンデのEVはアメリカが導入している税制優遇の対象にならず、つまりアメリカ現地での購入価格はかなり「割高」なクルマではあるものの、それでもEV需要の減退が叫ばれる中でこの成績は「見事」だと捉えてよいかと思います。
Turning the corner on family adventures! IONIQ 5 has been named the best family car by Parents magazine🚗✨
— Hyundai Worldwide (@Hyundai_Global) March 8, 2024
Learn more: https://t.co/SOgeE2PrBe#Hyundai #IONIQ5 pic.twitter.com/8i6adUkh7q
逆に販売が減少したのはガソリン車で、パリセードを除くほとんど全ての(エラントラ、サンタクルーズ、サンタフェ、ソナタ、ツーソン、ヴェニューといった)ガソリン車の販売が縮小しており、そしてもっとも販売が縮小したのは燃料電池車のネッソ(Nexo)。
その理由は シェルがカリフォルニア州にあるすべての燃料補給ステーションを閉鎖すると発表したためで、燃料電池車のチャージが事実上非常に難しくなっていることに起因しているそうですが、この傾向が全米そして世界に拡大したならば、水素自動車はもはや「虫の息」となるのかもしれません。
合わせて読みたい、ヒョンデ関連投稿
-
ヒョンデが「アイオニック5」をフェイスリフト。小幅ながらも内外装がアップデートされ、実用性と快適性が向上したうえ「スポーティーなNライン」も登場
Hyundai | ヒョンデは常に消費者の嗜好を見据えつつ的確な仕様へとアップデートを行っている | そのためヒョンデは欧米だと高い支持を集めるブランドの一つへと成長 さて、ヒョンデがフェイスリフトバ ...
続きを見る
-
ヒョンデが今年から開催される「eN1」クラス向けレーシングカー、アイオニック5 N eN1カップを発表。650馬力を発生、火災に備え電気火災専用消火器などの安全対策も
| eN1クラスはまず今年「トライアル」を行い、チームそして運営も”EVでのレース”に習熟することとなるもよう | いずれはEVで「耐久レース」を行うであろうが、その際のチャージ方法がちょっと気になる ...
続きを見る
-
インテリアには「オンドル暖房」、ボディカラーは「韓国の夜空」をイメージ。ヒョンデの上級ブランド、ジェネシスが過去最大のNEOLUN(ネオルン)コンセプトを発表
| ここ最近のヒョンデ、そしてジェネシスはなかなかに優れたデザインやコンセプトを持つクルマを発表している | このネオルン・コンセプトが「これに近い姿と機能で」発売されれば、大きな競争力を発揮するだろ ...
続きを見る
参照:Hyundai