| とりあえず、2シーターやミドシップスポーツを運転することは「不可能」であるようだ |
アストンマーティン・ヴァルキリーだと「入ったはいいが、出れなく」なってしまいそう
さて、「世界でもっとも背の高い俳優」そしてボディビルダーとしても知られるオランダ人、オリビエ・リヒターさん。
これまでにも何度か「背が高すぎて乗るクルマがない」という動画を公開しており、今回は最新作として「スーパーカーに乗るとどうなるのか」、そしてようやく乗れるクルマを探し当て、めでたく納車がなされる様子を自身のYoutubeチャンネルへと公開しています。
まず、上の画像はフェラーリ296GTSに納車するところですが、ルーフがなかったとしても乗車に苦労しているので、もしこれがクーペ版の296GTSであれば乗り込むことすら適わないかもしれませんね。
なお、オリビエ・リヒターさんの身長は2メートル18センチで、世界有数の高身長国であるオランダにおいても相当に目立つようです。
ちなみにこちらは出産を控えた夫人と。
オリビエ・リヒターさんがベビー服を持っていますが、これはぼくにラオウが子供の頃に着ていた服を持ち上げるシーンを連想させます(あの図を見たとき、ラオウと子供服とのサイズの違いに驚かされたものですが、まさか現実に同様の構図を見ることになろうとは)。
「オランダの巨人」がスーパーカーに乗るとどうなるのか
そこでオリビエ・リヒターさんはいくつかのスーパーカーにチャレンジしていて、フェラーリ812GTSだとこう。
なんとか乗り込めるものの、シートを目一杯下げても膝がダッシュボードにあたってしまい、ステアリングホイールの操作も非常に難しく、そもそもルーフから顔の上半分が出ているといった状態です。
ただしちょっと意外だったのが「フェラーリ・ポルトフィーノだとなんとか運転できるレベルに収まる」ということで、これは(一応)4シーターなのでシートがより後ろまで下がること、そしてバックレストを「倒せる」ことに起因するもよう(ミドシップや2シーターだと、リアバルクヘッドにバックレストが当たるので、あまり大きく倒せない)。
マクラーレン750Sスパイダーだとこんな感じで・・・。
ステアリングホイールの操作ができないばかりか、目線とフロントウインドウの上端とが重なってしまうようですね。
マセラティMC20チェロだとこう(フェラーリやマクラーレンに比較すると少し余裕がある)。
マセラティ・グラントゥーリズモだと、フェラーリ・ポルトフィーノと同じ理論にて「シートバックを倒せば」なんとか運転ができるもよう。
そこでスーパーカーは諦めて普通のクルマにターゲットを絞りますが、BMW 3シリーズ・ツーリングだと乗り込むのに一苦労。
BMW 8シリーズ・カブリオレだとなんとか「膝がダッシュボードに当たらない」レベルではあるものの・・・。
シート座面が高いためにウインドウから顔が出てしまって「(ウインドウレスの)スピードスターではないのにスピードスターのように」モロに顔に風を受けることに。
結果的に選んだのはBMW X5とアストンマーティンDBX
そんなこんなでなかなかフィットするクルマがなく、オリビエ・リヒターさんが最終的に選んだ2台のうち1台はBMW X5。
ディーラーが納車祝を企画してくれますが・・・。
なんと天井に頭がめり込んでしまうシーンも。
しかしBMW X5であれば、なんとか”普通の人”と同じように乗り降りでき・・・。
膝もノープロブレム。
これはシートポジションが高く、足を「下ろす」ことになり、つまり膝を折り曲げる必要がないためだと思われます。
そしてもう一台別に納車されたのがアストンマーティンDBX。
こちらもなんとか乗り込むことができ・・・。
パノラミックルーフのおかげで頭上も快適。
オリビエ・リヒターさんの場合は極端な例ではありますが、背の高い人にとっては(シートバックを倒すことができる)4シーターや開口部が大きい2ドア、あるいはさほど上体をかがめずに乗り込め、かつ膝周りにゆとりがあるSUVがオススメ、ということになるのかも。
なお、オリビエ・リヒターさんは以前の動画にて「トヨタ・アイゴ(ヤリスよりももうひとつ小さい)が比較的快適に乗れる」ともコメントしており、一部のコンパクトカーは意外なことにけっこう余裕のある室内を持つようですね(今回もミニに乗車する姿を動画に収めている)。