>マクラーレン(McLaren)

マクラーレンが開発検討中のSUVについて語る。「BMWと車体をシェアする可能性が高い」「BEVの可能性も残され、その場合は東南アジアのメーカーと組むだろう」

マクラーレン

| 現在の「EVの伸び悩み」「富裕層のガソリン選考」を考慮すると、マクラーレンはこの時点でEVを選択すべきではないだろう |

いずれにせよ、2,024年中には開発パートナーとの契約を結びたい意向である

さて、マクラーレンがSUVの開発に向けて動いていることは周知のとおりですが、これについてはマクラーレンCEO、マイケル・ライターズ氏が他社のプラットフォームを使用することを示唆し、「シェアード パフォーマンス」とも呼んでいることも明らかになっています。

このSUVはランボルギーニ・ウルスやアストンマーティンDBXの価格帯を超えてロールス・ロイス・カリナンやフェラーリ・プロサングエの域に達することもわかっており、そして今回、マクラーレンにてグローバル コミュニケーション責任者を務めるピアーズ・スコット氏がさらに追加にて情報を提供することに。

マクラーレンのSUVが発売されたらこうなる?なおスポーツカーメーカーにとってSUVは「完全なる未知の領域」であり実際の開発は容易ではない
マクラーレンのSUVが発売されたらこうなる?なおスポーツカーメーカーにとってSUVは「完全なる未知の領域」であり実際の開発は容易ではない

| マクラーレンはSUV開発経験豊富なCEOを新たに迎え、新しくSUVの開発に乗り出したというが | マクラーレンのSUVは登場するにしても2020年代後半だとされている さて、マクラーレンはちょっと ...

続きを見る

まだまだマクラーレンのSUVは「様々な可能性を秘めている」

ピアーズ・スコット氏によれば、このマクラーレンがSUVについては「現在さまざまなオプション(選択肢)を検討中」。

その選択肢には「プラットフォーム、パワートレイン、デザイン」など根幹に関わる部分が含まれており、場合によっては「2ドア」という可能性もあるもよう(ただ、マクラーレンはかねてより2座以上のクルマを投入する必要があると述べており、2ドアであっても2座以上になるのは間違いない)。※つまり現段階では「SUVを作る」ことは決まっているが、「どんなSUVを、どうやって」というところまでは決まっていない

マクラーレン
マクラーレンは現在社内でSUV開発を高レベルで協議中?「重要なのはより多くの人が乗れること」「問題は、マクラーレンのDNAを反映できるかどうか」

| スポーツカーメーカーがSUVを開発することは、これまでの例から見ても容易ではない | マクラーレンにはそのための時間や経験が乏しく、やはりここは「提携」しかないだろう さて、先般よりSUV投入のウ ...

続きを見る

そしてプラットフォームについては、すでに語られた「他社との共有」のほかにも「自社開発」という選択肢があり、しかし自社でこれを開発しようとなると10億ポンド(現在の為替レートだと2020億円くらい)もの大金が必要となるそうで、これはマクラーレンが売却した本社の金額の約9倍、そして2022年から今年春までに投資家から集めた資金の約二倍。

マクラーレン
マクラーレンがバーレーン政府出資による投資会社の管理下に置かれるというウワサ。ただしボクはこれは朗報だと考える

| これによってマクラーレンは様々な心配事が減り、開発速度を加速させることができる可能性がある | マクラーレンが既存車種のみで生き抜くことは難しいものと思われ、少しでも早くSUVを発売するしかないだ ...

続きを見る

更に言うならば、2000億円を得るには(単純計算で)2万台を売る必要があるとも報じられていて、これは今のマクラーレンにとっては(生産能力含め)到底不可能なレベルです。※マクラーレンは今後10年かけて8,000台に到達することを目指している段階である

マクラーレンはBMWとプラットフォームを共有?

よって、現実的に考えるならば、マクラーレンは他社の開発したプラットフォームを「共有」」するのがベターとなるわけですが、驚かされるのはピアーズ・スコット氏が「BMWが選択肢の1つになる可能性がある」と述べたこと。

これまでにもBMWとのパートナーシップが囁かれたことはあるものの、実際にマクラーレン内部の人物が実名でこれを認めたのは(おそらく)今回がはじめてで、となると(マクラーレンの求めるパフォーマンスを実現させようと考えた場合)XMがベースとなるのかもしれません。

L1005596

ただ、マクラーレンは上述の通り「様々な選択肢」を検討していて、その中には「ピュアエレクトリック」というカードも含まれており、その場合だとパートナーは東南アジアの会社になるかもしれないと述べています。

ただ、東南アジアと言っても自動車メーカーの数は多くなく、プロトンやヴィンファスト、ユーロンとEVプラットフォームをシェアするとは考えられないため、実際には「中国のEVメーカー」との協業が現実的ではないかと思われます。

このほか、ピアーズ・スコット氏は「テスラとは交渉していない」「ルシードとの協議も俎上にあがっていない」とも述べていますが、いずれにせよ「2024年中には開発パートナーとの契約を締結したい」ともコメントしており、さほど遠くない未来にはなんらかのニュースを聞くことができる可能性もありそうですね。

合わせて読みたい、マクラーレン関連投稿

マクラーレン
マクラーレンCEOが「新型SUV」について語る。自社エンジンを用いたPHEV、しかしプラットフォームは他社と共有の可能性も。ただし同社らしい軽量性を維持するもよう

| マクラーレンは厳しい試練の時を経て、ようやくSUVの開発を行える段階に | ただしその価格は「非常に高価」となり、フェラーリ・プロサングエやロールス・ロイス・カリナンの領域に さて、マクラーレンは ...

続きを見る

マクラーレン
マクラーレンはSUVを発売する前にまず「黒字化」「経営の安定化」を優先するもよう。よってSUVの発売はそれらを達成したのち、早くても2028年に

| マクラーレンがSUVを発売せずに現状を乗り切ることができるのかはわからない | しかしマクラーレンが「そう決めた」からには何らかの秘策があるものと思われる さて、マクラーレンは現在「非常に厳しい」 ...

続きを見る

マクラーレンが株主より113億円の資金を獲得!加えてフェラーリ・プロサングエの開発担当者ほか2名を獲得し、「エレクトリック」「SUV」方面を強化か
マクラーレンが株主より113億円の資金を獲得!加えてフェラーリ・プロサングエの開発担当者ほか2名を獲得し、「エレクトリック」「SUV」方面を強化か

| マクラーレンがSUVを発売したとしても、もはや誰も文句を言うものはいないだろう | フェラーリ、ランボルギーニ、アストンマーティンの例を見ても、SUVが会社を潤すのは明らかである さて、経営のため ...

続きを見る

参照:CARSCOOPS

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

->マクラーレン(McLaren)
-, , ,