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極上のエレガンスとパフォーマンスの融合、新型BMW M5発表。M5史上最強の727馬力、M5初のPHEV。まずはセダンから、のちにワゴンボディの追加も

極上のエレガンスとパフォーマンスの融合、新型BMW M5発表。M5史上最強の727馬力、M5初のPHEV。まずはセダンから、のちにワゴンボディの追加も

Image:BMW

| 新型BMW M5は意外なことに「万人受けする」、しかし高度に洗練されたデザインにて登場 |

V8エンジン搭載ということでメルセデスAMGに対しては高い競争力を発揮しそうだ

さて、BMWが待望の、そしてもっともパワフルになった新型M5(G95)を発表。

最大のニュースは(M3やM4とは異なり)プラグインハイブリッド化されたことで、ボンネットの下にはXMと同じMハイブリッドシステム(4.4リッターV8 Mツインパワーターボ+エレクトリックモーター)が収まっており、最高出力はシステム合計で727馬力、最大トルクは1,000Nm、駆動方式は4WD(M xDrive)、そしてこれらによって0-100km/h加速はわずかに3.5秒。※ Mドライバーズパッケージ装着時

なお、欧州での価格は邦貨換算で約1900万円に設定され、車体重量は先代よりも475kg重い2,445kgだとアナウンスされています。

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新型BMW M5はこんなクルマ

そこでこの新型BMW M5の詳細を見てみると、エンジンは上述のとおり4.4リッターV8ツインターボ(S68B44T0)、そしてこのエンジンと8速オートマチック・トランスミッションとの間にエレクトリックモーターが組み込まれます。

なお、ガソリンエンジン単体では585馬力を絞り出し、第5世代のエレクトリックモーターは197馬力を発生しますが、このエレクトリックモーターはトランスミッション内のプレギアリング システムによって瞬間的にトルクを(280Nmから)450Nmにまで高めることができるのだそう。※バッテリー容量は14.8kWh

これに加えて新開発のスポーツ エキゾースト システムが装着され、この4本出しテールパイプそれぞれの直系は100ミリ、そしてなによりも先代M5に比較するとサウンドがよりスポーティに仕上がっていると説明されています。

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このパワフルなハイブリッドシステムに対応するため、M xDriveシステムとアクティブMディファレンシャルにはさらなる改良が加えられてトランスファーケースのトルク容量が増加しており、M xDriveシステムには3つのモード(4WD、4ED Sport、2WD)が備わります。

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ハイブリッドシステム駆動のためのバッテリーは重心を下げるためにシャーシの低い位置に取り付けられていますが、それでもパッケージ全体に重量を加えていることに間違いはなく、しかしその重量増加を帳消しにするだけの加速時のブースト、そして最大で40km(現在では推定値)のピュアエレクトリックモードでの走行距離を獲得しています。

このシステムはプラグインハイブリッドなので外部からの充電が可能ですが、その充電ポートはフロント左フェンダーにあり、しかしXMとは異なって、M5ではエンジンを使用してバッテリーを発電機として再充電できるため、外部充電に頼らずに「いつでもエレクトリックモーターのフルパワーを開放できる」とされ、このあたり着実に”進化”しているようですね。※一定速度内にて左のパドルを1秒以上引くと”ブースト”がかかり、この状態ではパワートレインとシャーシが一時的に最もスポーティな設定に切り替わる

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BMW

参考までに、この新しいパワートレインには、バッテリーレベルや電源方法を制御するための5つのモードが内蔵され、BMW M5によれば以下の通り。

  • ハイブリッド・・・デフォルト設定であり、ガソリンエンジンとエレクトリックモーターの両方を組み合わせてフルパワーを提供。ただしガソリンエンジンまたはエレクトリックモーターから供給されるトルクはMセットアップメニューの特定のドライブ モード(コンフォートやスポーツなど)によって異なる
  • エレクトリック・・・ 最大40kmまでの排出ガスゼロ走行が可能であり、V8エンジンはスロットルがキックダウンされたとき、またはマニュアル モードが選択されたときにのみ作動
  • eコントロール・・・エンジンを発電機として使用し、バッテリーの充電を一定レベルに維持
  • ダイナミック (オプション) ・・・M ドライブ プロフェッショナル パッケージの一部に含まれ、ガソリンエンジンとエレクトリックシステムの両方が作動し、冷却システムがサーキット走行向けに最適化
  • ダイナミック プラス (オプション)・・・サーキットを(何周も)周回するよりも、ニュルブルクリンクでの最速ラップタイムを狙う際のように、短時間で最大パワーを発揮
Fabian Kirchbauer Photography
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そのほか、新型M5ではそのパフォーマンスを強化するためにプラットフォームそのものにも手が入り、CLARアーキテクチャに対して「M専用のブレース」「スプリングタワーとバルクヘッドに接続されたフロントシアーパネル」「特注のタワーからフロントエンドまでのストラット」「エンジンベイ中央部と後部の追加ブレース」等が追加され、さらには車体後部の床下ブレースによってトランクが構造要素となり、サスペンションとステアリングコンポーネントのマウントが強化され、これらが相互して機能することで縦方向とねじり方向両方の剛性が向上していることについても言及されています(数値的なものは公表されていない)。

Fabian Kirchbauer Photography
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もちろんサスペンションにも手が入り、ダブルウィッシュボーン・フロントサスペンションと5リンク・リアサスペンションはM5専用にチューニングされ、BMWによれば「モデル固有の運動学と弾性運動学により、限界までニュートラルで、限界までも限界を超えても直線的である」。

さらにキャスターとキングピン角度の変更によってロールセンターを下げ快適性とスポーツ走行性能を両立させ、さまざまなコンポーネントをアルミニウム製に置き換えることでバネ下質量を低減しているほか、アダプティブMサスペンションはこれら軽量化されたコンポーネントを最大限に活用し、コーナーでのロールを最小限に抑え、電磁ダンパー制御によりグリップを最大化する、とのこと。

Fabian Kirchbauer Photography
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ブレーキは標準だとMコンパウンドブレーキ、そしてオプションではカーボンセラミックブレーキが用意され、いずれの場合もフロントは6ポット、リアはシングルピストン式 フローティング キャリパー。

カラーはブルー(標準)、オプションではレッドとブラックを選択でき、カーボンセラミックディスクを選択すると「ゴールド」に(スチールローターに比較すると25kgの軽量化が果たされる)。

なお、ホイールはフロント20 / リア21インチの前後異径サイズでです。

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新型M5ではステアリングシステムにも改良の手が及び、速度感応型「M サーボトロニック セットアップ」を採用するほか、フロントアクスルのサブフレームへと強固に接続することでフィードバックと応答性を高めることに成功し、さらには「アシスト量と切れ角をドライバーが設定可能」。※エレクトロニックパワー アシスト セットアップ (EPAS)

リアアクスルステアリング(BMWではインテグラル アクティブ ステアリングと呼称)も備え、最大1.5度の(同位相/逆位相の)可動範囲を持たせることで高速時の安定性と低速時の操縦性を向上させています。

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新型BMW M5のデザインはここ最近の「物議を醸した」ニューモデルに比較すると、エレガントで、かつ洗練されさらにダイナミックなディティールを持つように見え、ある意味では「万人に受けする」ようにも。

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フロントとリアのバンパーは専用デザインとなりますが、リアディフューザーの形状はなかなか斬新です。

Fabian Kirchbauer Photography
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幅広のタイヤを収めるためにフロントでは約9センチ、リアでは5センチフェンダーが拡大され・・・。

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ヘッドライトやテールランプがダーク仕上げとなることで全体の印象を引き締めています。※「M5」バッジは縁取りが付く新デザイン

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そのほかグロスブラックやカーボンファイバーとの組み合わせによるコントラストも美しく(カーボンファイバー製パーツはどこまでが標準装備なのか不明)、訴求力の高い外観を持っていると思います。

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選択できるボディカラーはソリッド カラー1つとメタリック カラーが10色、そしてこれ以外にもインディビデュアル(BMWのパーソナリゼーションプログラム)によるカラー指定が可能だとアナウンスされています。

ちなみにこの公式フォトの個体に採用されるボディカラーは「アイル・オブ・マン・グリーンメタリック」で、グリーンのクルマを見かけることがめっきり少なくなった昨今ではかなり新鮮。

Fabian Kirchbauer Photography
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新型BMW M5のインテリアは「ラグジュアリーとスポーツの融合」

そして新型M5のインテリアを見てみると、オフィシャルフォトではグリーンのボディカラーによくマッチしたタンカラー(正確にはキャラミオレンジ)とブラックとのバイカラー仕様が選択されています。※「ブラック」「シルバーストーン/ブラック」「レッド/ブラック」「キャラミ オレンジ/ブラック」の4パターンを選べるが、2025年春からはインディビデュアルによってさらなる選択肢が拡大する予定

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フラットボトムと3色”Mカラー”ステッチ、レッドのセンターマークを備えた新しいMステアリング ホイールが装備され、そしてこのステアリングホイールにはラグジュアリーなM5らしくヒーターも(標準にて)内蔵。

最近のMモデル同様に、左右スポークの上にあるM1ボタンとM2ボタンを使用することで事前にプログラムされたMドライブモードにジャンプでき、しかしシフトパドルは新しいデザインに。

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そのほか、ダッシュボード上のBMWインタラクションバー、鮮やかなアンビエントライト、最新のBMW カーブ ディスプレイ(12.3インチのメーターと14.9インチのインフォテインメントスクリーン)といった最新BMWの「お約束」も盛り込まれています。

もちろんメーターやインフォテイメントスクリーン、そしてヘッドアップディスプレイは「M専用」デザインですね。

新型BMW M5のプロモーション動画はこちら

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参照:BMW

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