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中国マクサス(MAXUS)がカッコいいピックアップトラック、eTerron9を欧州へ投入。グローバル展開を標榜しており今後日本への進出も考えられる

中国マクサス(MAXUS)がカッコいいピックアップトラック、eTerron9を欧州へ投入。グローバル展開を標榜しており今後日本への進出も考えられる

| マクサスの武器は「運べる」という積載性、そしてシンプルだが機能的なデザインにある |

なお、欧州では商用車を中心にその勢力を拡大中

さて、現在MGを傘下に収める中国の上海汽車(フォルクスワーゲンの現地パートナーとしても知られる)。

様々な自社ブランドも展開していて、そのうちの一つがマクサス(MAXUS)なのですが、このマクサスは中国本土のみではなく東南アジアや欧州などでも展開を行っており、今後さらなるグローバル化を目指す戦略を持っています。

そして今回欧州に上陸したのが「eTerron 9」で、440馬力、4WD、航続可能距離430km(CLTCではなくWLTP)、牽引能力3,500kgというスペックにて注目を集めているわけですね。

マクサス eTerron 9は欧州初の電動ピックアップトラック

現在アメリカではGMCハマーEV、テスラ・サイバートラック、フォードF-150ライトニング、リビアンR1Tといった「電動ピックアップトラック」が存在するものの、マクサスいわく「欧州ではこのeTerron(イーテロン)9が最初の電動ピックアップトラック」。

その外観はなかなかに魅力的で、フロントだと密閉グリルを持ち、そこへ縦型ヘッドライト、さらにはグリルとヘッドライトを囲むかのような発光グラフィックが印象的です。

Maxus-eTerron (6)

ボディサイズは全長5,500ミリとけっこう大きく(フォード・レンジャー、トヨタ・ハイラックスよりも長い)、そして電動テールゲートとミッドゲートを持ち、ミッドゲートを開けば2,400ミリもの長尺物を運ぶことが可能となっています。※フロントトランクも電動開閉式

Maxus-eTerron (2)

搭載されるバッテリーは102kWhサイズのリン酸鉄リチウム バッテリー、そしてこれは20%から80%までを約40分で充電できるという高い実用性を持ち、ピックアップトラックらしくバッテリーから複数の2.2kWおよび6.6kWコンセントへとに電力の供給が可能です。

車体構造はユニボディとボディオンフレーム構造の両方の利点を兼ね備えるというセミモノコック、そしてエレクトリックモーターは「デュアル(前後)」、0-100km/h加速は5.8秒というなかなかの俊足ぶりを誇り、最大積載量は620kg。

そのほか高さ調節可能なエアサスペンション、ノーマル、サンド、マッド、カスタムなどのさまざまなドライブモードを備えるというので、けっこう充実した装備を持つと言って良さそうですね。

Maxus-eTerron (7)

マクサス eTerron 9はこんなインテリアを持っている

なお、マクサス eTerron 9のインテリアは(エクステリア同様)なかなかにオシャレなデザインを持っていて、ツートンカラーのレザーと自立型ディスプレイを備える「シンプルではあるが機能性を感じさせるもの」。

Maxus-eTerron (4)

メタリックなアクセント、フローティング センター コンソール、2本スポークのステアリング ホイールが組み合わされ、20箇所もあるという収納コンパートメントに加え、ベンチレーション機能とマッサージ機能を備える8ウェイパワードライバーズシートといった豪華装備も。

Maxus-eTerron (5)

さらには両方のフロント シートを折りたたみ、長さ1,700mmの(ほぼ)フラットな就寝スペースを作ることもできるとアナウンスされており、その機能性や利便性・実用性から高い人気を博することになりそうですね。

Maxus-eTerron (3)

参考までに、マクサスは現在ガソリン車やEVを合わせるとピックアップトラック、SUV、ミニバンなどスペース効率に優れるクルマを多数ラインアップしており、さらには様々な容量を誇るデリバリーバンを合計6車種用意しています。

こういった展開を見るに、「運ぶ」ことに特化したブランドだと考えることもでき、なかなかにユニークなポジションにあると考えていいのかもしれません。

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参照:MAXUS

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