Image:Fang Cheng Bao
| 中国車はソフトウエア開発、そしてコネクティビティや自動運転においても日米欧のクルマを凌駕することに |
実際のところ、日米欧の自動車メーカーはソフトウエア開発において中国・韓国勢の後ろにいることが調査結果として明らかになっている
さて、BYDの展開するプレミアムブランド「Fang Cheng Bao(ファンチェンバオ / 方程豹)」。
ファンチェンバオはヤンワン(yangWang)そしてデンザ(Denza)とならび「BYDブランドの上」に位置していますが、現時点では個性的なSUVを中心に展開しており、今回市販車としては第二弾となる「BAO 8」を発売することに。
そしてこのBAO 8はファーウェイとの提携によって実現されたスマート運転ソリューションを搭載した最初のBYD車だとアナウンスされています。
ファンチェンバオ BAO8はこんなクルマ
そこでこのファンチェンバオ BAO8をもう少し詳しく見てみると、このスマート運転ソリューション(インテリジェント運転ソリューション)はファーウェイによって開発されたQiankun ADS 3.0をベースにしており、「進化したマップレスインテリジェント運転、衝突回避、全シナリオ駐車」において大きな進化を見せているとのこと。
「マップレスインテリジェント運転」は道路認識と画像認識において追加のトレーニング データと実際のテストにより大幅に改善され、「全シナリオ駐車」だとドライバーがクルマから降りて歩き去る間にクルマが自動的に駐車することが可能になっている、とのこと(ファーウェイが技術を提供するほかのEVブランドのクルマにもこの機能が搭載されている)。
BYDはこの機能について「従来のスマート運転の限界を打ち破り、スマート運転をオフロードの領域に押し上げるものだ」と述べ、このBAO 8に続いてほかのファンチェンバオ各モデルにも順次搭載されるもよう。
このBAO 8そのものは「フルサイズSUV」に該当し、ボディサイズは全長5,195ミリ、全幅1,994ミリ、全高1,875ミリ、ホイールベース2,920ミリという堂々たる体躯を誇り、年末までに50万元(現在の為替レートにて約1020万円)で発売される予定であると報じられています。
インテリアだとグラブバーっぽいデザイン、オフローダーらしく「姿勢を把握しやすい水平基調のダッシュボード」、タフなステアリングホイールといった要素を備え、一方では巨大なインフォテイメントスクリーン、そして助手席側にも大きなスクリーン。
なお、このBAO 8にはApple CarPlayやAndroid Autoを(ファーウェイのアプリ経由で)車両に接続できる”HiCarシステム”が搭載されていますが、今後ファーウェイはBYDのみならず様々なブランドとのコラボレーションによって自動車業界において存在感を強めることになるものと思われ、今後の中国車はますます競争力を増すことになりそうですね。
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参照:Fang Cheng Bao