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キャデラックがF1参戦に際し「フェラーリのエンジンを使用」。当初はルノー製パワーユニットを採用する予定であったものの急遽フェラーリ製へ、そして2027年からは自社製PWを使用し「オールアメリカン」へ

キャデラックがF1参戦に際し「フェラーリのエンジンを使用」。当初はルノー製パワーユニットを採用する予定であったものの急遽フェラーリ製へ、そして2027年からは自社製PWを使用し「オールアメリカン」へ

| いったいこの契約が「どれくらいの金額で」なされるのかはちょっと気になる |

フェラーリにとって「ありがたい収入源」となるのは間違いない

さて、先日は「ついにキャデラックがF1に参戦することになった」と報じられていますが、そのキャデラックF1チームが「フェラーリのエンジンを使用することになった」との報道。

なお、キャデラックは(親会社の)GMが製造するエンジンを将来的に搭載する予定ではあるものの、それまでの(少なくとも)2年間はこのフェラーリ製エンジンを使用する、ということになるわけですね。

キャデラックのF1参戦がついに決定。2026年に「F1史上初のアメリカのコンストラクター」として参戦を果たし、おそらくはドライバーにもアメリカ人を起用か
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ただしまだキャデラックのF1参戦は「暫定」である

しかしながら現時点ではキャデラック(とアンドレッティ、そしてGM)の参戦が承認されたのはラスベガスGP後の「暫定」。

実際にフェラーリとのエンジン供給契約の提携がなされるかどうかは「チームが正式な書面による確認を受けるかどうか」にかかっています。

参考までに、キャデラックはもともと「ルノーのエンジンを使用する」予定であったとされ、しかし今年のF1コンストラクターズチャンピオンシップの獲得をわずかに逃したわずか数日後、フェラーリが突如として”2026年から新しいキャデラックF1チームにエンジンを供給する”ことを明らかにしています。※ルノーは9月下旬、2025年シーズン後にF1エンジンプログラムを終了し、アルピーヌチームのパワーユニットをメルセデスAMG製に切り替えるという決定を行っている

なお、キャデラックは「完全なワークスチームへの移行」を約束しており、2028年から独自のエンジンの製造を開始すると述べていますが、それまでは自身のエンジンを持てず、よって2026年と2027年のエンジンサプライヤーを確保する必要が生じ、その解決策が今回の「フェラーリ」。

ちなみにフェラーリは(もう1つのアメリカのチームである)ハースにもエンジンを供給しており、こちらの契約も継続するというので、2026年には「フェラーリのパワーユニットを搭載したチームが3つ」参戦するということになりそうです。

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「米国でF1の人気が高まっているこの時期に、自動車業界で最も尊敬されているブランドの1つ(フェラーリ)によって支えられたもう1つのアメリカのチームが誕生するのは素晴らしいことです。今回、この技術提携の基盤として、当社のパワーユニットとギアボックスをチームに供給できることを嬉しく思います。これは、チャンピオンシップに2つの”カスタマーチーム”が引き続き存在することを意味し、フェラーリの技術開発の面でこれがもたらすすべてのメリットを享受できることを意味します。」

スクーデリア・フェラーリHPチーム代表 フレデリック・ヴァスール

今回の契約は「キャデラックのF1参戦が正式に承認されること」を条件に発効するとも報じられていますが、フェラーリの最高経営責任者であるベネデット・ヴィーニャ氏は今回の発表に際し「この契約を非常に誇りに思います。他のチームの成功は当社のエンジンにもかかっているため、責任感を強く感じています」ともコメント。

この契約がいったいいくらで締結されることになるのかはわかりませんが、フェラーリにとって「大きな収益」となるのは間違いないものと思われます(金銭のみではなく、データ収集という意味でも搭載車両が増えることは望ましい)。

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