| いかに有名であってもクルマの販売は「初」、どこまで認知度を高められるかが鍵となるであろう |
スタートアップにしては「思い切った」値付けで登場することに
さて、ジャガーなど様々なプレミアムカーブランドにてデザイナーを担当してきたイアン・カラム氏。
現在は自身のデザイン事務所を率いていくつかのコーチビルダーのためにデザインを行ったり自身による(自身の過去の作品の)レストモッドを公開していますが、以前には一から設計された新型EV「スカイ(Skye)」を発表しており、そして今回はその「ほぼ量産型」バージョンの詳細をアナウンスすることに。
-
フェラーリF355「究極の」レストモッド登場。F355の持つアナログ体験を強化すべく現代の素材・技術を盛り込み、内外装デザインはあのイアン・カラムが担当
Image:Evoluto Automobili | このフェラーリF355レストモッド「355 バイ エボルート」はデザイン、機能、パフォーマンスなど全てにおいてオリジナルのF355を尊重している ...
続きを見る
カラム・デザイン「スカイ」はこんなクルマ
そこでこの「スカイ」を見てみると、全長4,047ミリというコンパクトなサイズを持ち、搭載されるバッテリーパックは42kWh、駆動方式はAWD、一回の満充電あたり航続可能距離(推定)は274㎞。
0-100km/h加速は4秒以下、価格帯は80,000ポンド(現在の為替レートにて1554万円くらい)~110,000ポンド(約2140万円)を予定しているそうですが、販売形態や販売地域については現時点では不明です。
ドアミラーはじめボディパネルも現実的になり、最新のスカイ”プロトタイプ”にはバイオ樹脂を使用した亜麻複合材が使用されています(これらのパネルは最終的には公道走行モデルのオプションとして提供される可能性があるもよう)。
そして今回はじめて明かされたのがその内装。
キャビンは2+2レイアウトを持ち、レザー製のスポーツシートと小型インフォテインメントシステムを備えたミニマリストなデザインを持っており、イアン・カラム氏のデザイン重視というルーツが明確に現れたもの。
この他、内装における特徴としては、レザーとマイクロファイバーが巻かれたスタイリッシュなステアリングホイール、ツートン デザインとサテンガンメタル グレーのアクセント、レザー パッドにデジタル印刷された「デコンストラクテッド タータン」装飾がなされたドアインナーパネルなど。
このほかには大きなアナログ ゲージ、そしてAndroid AutoとApple CarPlayをサポートする小さなタッチスクリーン ディスプレイも見られ、さらに下にはタッチスクリーンとロータリー ダイヤル、プッシュボタン式のシフター、その他のいくつかのコントロールを備えたミニマリストセンターコンソール(2つの小さなカップ ホルダーもある)といった特徴も見られ、「乗っていて視覚的に楽しい」クルマに仕上がりそうですね。
あわせて読みたい、イアン・カラム関連投稿
-
2010年にジャガーによって描かれ”実現しなかった”夢、悲運のC-X75が公道走行な仕様をもってリメイクされ販売される。これを成し遂げたのは当時のジャガーのデザイナー
Image:callumdesigns | ジャガーC-X75はボクにとっても「心に残るコンセプトカー」のひとつである | 現在の自動車市場においては「少量生産車」「ワンオフ」がかつて無いほどの盛り上 ...
続きを見る
-
ジャガーのデザインを20年率いたイアン・カラム退任。今回は韓国や中国からの引き抜きではなさそう。その人物とは?
| 今後は「別のデザインプロジェクトを模索することになる」 | 20年という長きに渡ってジャガーのデザイン部門を率いてきたイアン・カラム氏。そのイアン・カラム氏が退社することになったとジャガーが発表し ...
続きを見る
-
元ジャガー / アストンマーティンのデザイナーがコンパクトSUV「スカイ」発表。重量1,150kgのコンパクトEV、お求めやすい価格での発売を希望
| イアン・カラムは現在自身名義のデザインカンパニーを主催しているが | ついに自身の名を冠したクルマを発売することに さて、アストンマーティン(DB7 / ヴァンキッシュ)やジャガー(F-PACE ...
続きを見る
参照:Cullum Design