Image:RUF
| 肝心の明るさについては「ハイビーム時には純正の3倍」 |
このキットによって機能・性能・美観すべてが向上することに
さて、自動車のヘッドライトは「ハロゲン」「キセノン」「LED」へと進化していますが(その過程では”レーザー”も登場)、とくに最新のLEDでは明るさが飛躍的に向上したのみではなく、配光についてもいまだかつてないほどのきめ細かなコントロールが可能となっています。
よって少し前のクルマに乗ったりすると、ヘッドライトの発光色に「昭和」を感じたり、その照射範囲に不足を感じたりするわけですが、こういった現象はたんにバルブを交換するだけでは解決せず、LEDの性能をフルに発揮させるには、リフレクターや配光システムまでを変更せねばならず、よって「ヘッドライト丸ごと」の交換が求められるわけですね。
なんとルーフが993世代の911向けに「LEDヘッドライト」を発売
そして今回ルーフがアナウンスしたのが「993世代の911専用として開発されたLEDライトキット」。
このライトキットは改造が不要な「プラグ&プレイ」設計を持っており、そのデザインは「モダン」へと進化しつつもオリジナルの911のデザインを維持するもので、ここは(ポルシェのパーツを使用して自社名義のクルマを製造する)ルーフならではといったところなのかもしれません。※ここ最近のルーフはレストモッドにも注力している
今回発表されたLEDライトキットは993の灯火類をすべてLEDへと換装するもので、その価格は約137万円と安くはなく、以下の内容物が含まれます。
- LEDヘッドライト2個
- フォグライト
- ウインカー
- テールライト
- センターテールライトバー(リアガーニッシュ)
なお、このルーフのLEDライトキットのデザインが993世代の911とマッチするのには理由があり、それは「993のデザインに参加したトニー・ハッター氏との共同開発によるもの」だから。
よって高いデザイン性を持つのはもちろん、SAE認定を受けるなど品質面や安全面においても非常に高いレベルを満たしていますが、もっとも重要な明るさについては「(ハイビームでは)ポルシェの純正ヘッドライトの3倍」だと説明されています。
「993モデルレンジは、RUFの提供するネオクラシック スポーツカープログラムの一環です。私のビジョンは、最新の空冷式ポルシェ911にLEDライトを装備することでした。安全性、視認性、そしてオーセンティックさを重視した照明システムを作りたいと考えました。長期にわたる開発プロセスは、それだけの価値がありました。」
ルーフ創業者 アロイス・ルーフ
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参照:RUF