| さらにはドアハンドルまでをスムージングし、徹底した思想をもって作られていることもわかる |
レトロなだけではなく「未来」を感じさせるのはさすがルーフ
さて、ここ最近活動を活発化させているドイツの自動車メーカー、ルーフ。
ポルシェの姿をしたクルマを送り出していることから「ポルシェのチューナー」だと認識される傾向が強いものの、実際はポルシェからパーツ供給を受け、自社の工場にて自社のパーツを組み込んで車両を製造する「自動車メーカー」です。
よってその車両には「ポルシェのエンブレム」が装着されないことが常ですが、それだけ自社に対して(ポルシェとは違うのだという)誇りを持っているということになりそうですね。
ルーフはペブルビーチにて「Rスパイダー」と発表
そして今回ルーフが公開したのが「Rスパイダー」。
ポルシェ911をベースにしたクラシックなスピードスターで、911 GT3と足回りを共有している、と説明されています。
なお、ルーフは少し前にも「ベルクマイスター」を発表しており、スピードスターに対しては強い興味をいだいているのでしょうね。
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近年こういった「スピードスター」、さらにはケータハムやドンカーブートのようなシンプルなクルマが高い人気を博していますが、それは「近い将来、失われるであろうガソリンエンジン時代」に対するノスタルジーに起因するものかもしれません。
よって「軽量シンプル」「マニュアル・トランスミッション」といった方向性が少量生産メーカー、一部チューナーにおけるひとつの流行ともなっており、このルーフ Rスパイダーもやはり「6速マニュアル・トランスミッション」を装備しています。※メーターの文字は初代911を意識したのか、グリーンへと変更されている
外観もまさにシンプルで、フロントバンパーはGT3から移植されたもの(派手なカナードなども付与されていない)、そしてフロントウインドウやサイドウインドウは「最小限」。
そしてそのルックスをより際立たせるためかドアミラーを採用せず、かわりに「フェンダーミラー」よろしく後方確認用のカメラが設置されています。
リアバンパーもGT3からの流用ですが、リアセクションのロールバー、そしてコブつきフード、そしてダックテール型リアスポイラーはルーフのオリジナル(左右テールランプをつなぐガーニッシュも新設されている)。
そしてなんといってもユニークなのは「デュアルコクピット」レイアウト。
これによって、このクルマがいっそう特別であるということを主張しているかのようですね。
この変化に伴い、なんとスポーツクロノは「ボディ上」へ。
シュロス製のハーネスが装着され、シート中央はレトロな「チェック」。
このチェック柄やシートベルトの他、イエローが効果的に使用されており、スパルタンな中にもオシャレさが光っているように思います。
なお、搭載されるエンジンは4.0リッター自然吸気フラット6エンジンで、DLCコーティングされたロッカーアームとRUF独自の可変吸排気バルブタイミングが採用されている、とのこと(現時点では出力面に関して情報が公開されていない)。
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