| 出力のみではなく、ルーフはCTR3の内外装もアップデート、リアはオリジナルデザインに |
ここ最近、ルーフはその活動を活性化させている
さて、ポルシェのコンポーネントを使用して自社独自のクルマを製造する自動車メーカー、ルーフ(RUF)。
最近だと米国に大規模な販売拠点を設置したり、マーク・フィリップ・ゲンバラ「マーシャン」にエンジンを供給するなど様々な場面でその名を聞くようになっており、今回は最新モデル「CTR3 EVO」を自社のインスタグラム上にて公開。
実車はモンタレー・カーウィーク開催期間中に展示がなされるようですが、ひとまずのその内容を見てみましょう。
ルーフCTR3は「ポルシェ911のミドシップ版」
このルーフCTR3 EVOの前身となる「CTR3」は、997世代の911GT2をベースとしつつルーフ独自の要素が多数加味されて製造されたスーパーカーで、もっとも大きな特徴は「リアエンジンからミドシップへと変更されていること」。
そして映画「ワイルド・スピード SKY MISSION」に登場したライカン・ハイパースポーツのベースモデルであるとも報じられていますね。
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そのルーフCTR3を進化させたのが今回公開されているCTR3 EVOというわけですが、その出力は775馬力から800馬力はと大きく向上しており、これは現在販売されるいかなるポルシェよりも高い数値。
エンジンのアップグレードは「ドライサンプ化、可変バルブタイミングとリフトの調整、ダイレクト・フューエル・インジェクションのバージョンアップ」などによって行われている、とアナウンスされています。
外観については、CTR3と比較してフロントバンパー、フロントフェンダーが新しい形状へと変更され、リアだと固定式ウイングが装着されたうえでテールランプも専用デザインへと変更され。そのイメージが一新することに。
ボディパネルはケブラーとカーボンファイバーによる複合材を用いて製造され、そのため車体重量はベースとなった911GT2 RSよりもずっと軽くなっています。
車体構造は(上述の通り)ミドシップ化されていることに加え、いくつかの変更が加えられ、たとえばリアサスペンションはインボード式サスペンションを含むマルチリンク式(フロントはマクファーソンストラット式のままであり、992世代の911GT3が持つダブルウィッシュボーンではない)。
なお、リアセクションはスペースフレームによって再構築されています(モノコック自体も自社による設計であり、911GT2 RSの車体を使用しているのはフロントセクションくらいである)。
ちなみに今回公開された車両のボディカラーは「ラグナ・セカ・ブルー」。※発表の場、そしてアメリカ市場を強く意識したものと思われる
インテリアは超シンプル&スパルタン。
シートやセンターコンソール上の「太め」ステッチが目を引きますね。
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