
| フォルクスワーゲンの「静電式ボタン」「インフォテイメントシステム」はすこぶる評判が悪かった |
感度や反応が悪く、なかなか「欲しい機能を呼び出せない」
さて、フォルクスワーゲンは昨日待望の「エントリーEV」、ID.Every1を発表したところですが、ここで注目すべきは「内装に物理ボタンが復活したこと」。
フォルクスワーゲンはゴルフ8にてタッチ式(静電式)ボタンを取り入れ、さらには内装の各種機能をタッチパネルにて操作する方法へと移行したものの、これらについては(主に反応の悪さにおいて)評判がすぐれず、「悪夢のようだ」と表現されたことも。
そしてフォルクスワーゲンは少し前にこういった消費者の声を聞き、「物理ボタンを復活させる」というコメントを発していたのですが、ID.Every1ではその公約を守ったということになりそうです。
実際には「ID.2all」から物理ボタンが復活
なお、このID.Every1よりも1年早く2026年に発売されるのが「ID.2all」で、フォルクスワーゲンによれば、物理ボタンの復活は「ID.2allから」。
具体的には音量、シートヒーター、ファンコントロール、ハザードライトなどの5つの重要な機能に物理ボタンが配置されることとなり、これらのボタンはインフォテインメント画面の下に配置され、”もうメニューを何度もスワイプしなくても”冷房や暖房をオンにすることができるようになります。
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そしてこの操作方法は「今後私たちが作るすべてのクルマに適用される」とも明言しているので、その後のID.Every1のみではなく、今後発売される新しいクルマには「もれなく」導入されるということに。
この変更はおそらく「フォルクスワーゲンの販売が減少しているから」同社が取り入れたものであり、もし販売が好調であれば聞く耳を持たなかったんじゃないかとも考えているのですが、しかしいずれにせよこの改良は喜ぶべきものであり、フォルクスワーゲンは以下のようにコメントしています。
「もう二度とこの誤りは繰り返しません。ステアリングホイールにも物理的なボタンが付きます。これ以上、何も推測する必要はありません。フィードバックがあり、それはリアルで、人々はこれを愛しています。正直なところ、これはクルマです。携帯電話ではありません。これはクルマなのです。
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