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1500馬力オーバーのスーパーEV、シャオミSU7ウルトラが「初」のクラッシュ。この事故を受けシャオミは「オーナーは公式トレーニングを受けるよう」声明を発表

1500馬力オーバーのスーパーEV、シャオミSU7ウルトラが「初」のクラッシュ。この事故を受けシャオミは「オーナーは公式トレーニングを受けるよう」声明を発表

| なお、シャオミSU7ウルトラは「出荷状態では」出力と最高速に制限がかけられている |

それにしても、この出力を考慮するに、よくこの程度ですんだものである

さて、ここしばらく話題の中心となっているシャオミSU7 ウルトラ。

これは1,500馬力以上を発生させるという文字通りの「ウルトラ」EVですが、今回は納車が開始されたのちの数日後にサーキットにてクラッシュしてしまった様子が報じられています。

この事故は中国のSNS「Weibo」にアップされた画像と動画だとしてCar news Chinaが報じたもので、それらを見るに、フロントに大きなダメージを負い、エアバッグが展開していることがわかりますね。

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よくこれだけの「軽症」で済んだものである

シャオミSU7 ウルトラは中国において2月27日に発売がなされ、3月初旬からデリバリーが開始されていますが、その価格は現地において529,900元(現在の為替レートにて1,100万円くらい)に設定されており、発表後間もなく年間生産計画台数の1万台、そしてその数日後には19,000台の受注を達成したことが報じられています。

そして3月にデリバリーがなされているのは早期購入者ということになりますが、今回クラッシュしたSU7 ウルトラは「納車からわずか10日間しか経過していない」個体だと報じられ、シャオミSU7 ウルトラ「初」のクラッシュでもあるようですね。

今回その動画も公開されているのですが、映像では、SU7ウルトラがコーナーを抜けた後にストレート区間で加速を開始し、しかしその後、ドライバーがブレーキングのタイミングを誤ったと見え減速が間に合わずタイヤウォールに衝突。

この時の速度は120km/hを超えていたと報告されていますが、この衝撃によってフロントバンパー、ボンネット、フェンダー、ヘッドライトなどが大きく損傷し、しかし幸いなことにドライバーは無事であったことについて報じられています。

参考までに、(ウルトラではない)シャオミSU7のクラッシュもいくつかレポートされていて、特に問題となっていたのはブレーキ性能の脆弱さ。

標準モデルのSU7は、サーキット走行時にブレーキが焼損してしまうことがあり、この件に関し、シャオミは「標準モデルのSU7は公道走行用として設計されており、サーキット走行は想定していない」と説明しているのですが、もちろんSU7ウルトラではブレーキ性能が強化されており、よって今回のクラッシュはあくまでも「ドライバーの技量不足」なのかもしれませんね。

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実際のところ、標準モデルのSU7とは異なり、SU7ウルトラはシャオミによって公式に「サーキット走行対応モデル」として位置付けられ、しかしシャオミの創業者兼CEOである雷軍(Lei Jun)氏は「SU7 Ultraはサーキット走行に適したモデルではあるが、オーナーは安全面に十分注意する必要がある」とも。

加えて、シャオミはSU7ウルトラのオーナーに対し、サーキット走行前に「Xiaomi Autoエリートドライビングトレーニング」への参加を強く推奨していましたが、今回のクラッシュを受け、同社は改めて公式トレーニングへの参加を強く推奨するとコメントを発表し、さらに今後もオーナー向けの安全トレーニングプログラムを拡充し、サーキット走行に伴うリスクを最小限に抑える姿勢を強調しています。

もうひとつ参考までに、シャオミSU7ウルトラは工場出荷時に速度と出力に制限がかけられているといい、最初の300km走行までは最高速度140km/h、最大出力は900馬力に制限され、これはもちろん納車直後の事故リスクを軽減するための措置。

ただしこの制限は300km走行後に解除され、フルスペックである1,526馬力を解放することができるようですね。

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参照:CarnewsChina

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