
Image:FOXCONN
| ただしこの2社とは大手自動車メーカーではなく、EVスタートアップであろうと予測 |
実際には正式発表があるまでは何も信じることはできない
さて、日産への出資が囁かれた台湾のフォックスコン(鴻海科技集団)ですが、今回日本の2社向けに電気自動車(EV)の設計および製造を行う準備を進めていることが明らかになっています。
具体的な企業名はまだ公表されていないものの、Focus Taiwanによると、フォックスコンの劉揚偉(Young Liu)会長は、今後2カ月以内にEVの設計・製造に関する契約を結ぶ計画を明かしており、かなり早い段階でこの計画が実現することとなるのかもしれません。
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今後フォックスコンは「EV業界へ本格参入」
フォックスコンはiPhoneの下請け製造業者として知られていますが、EV分野にも強い関心を示していて、これまでにもEV要スケートボード型シャシー、完成車を公開して「下請けとして、広く世界中の企業のEV生産を行う準備がある」ことをアピールしています。
ここで注目すべきは、フォックスコンは「自社ブランドでEVを展開する計画はなく、あくまでも製造請負を行う」姿勢を貫いていることですが、これは(自社ブランドにてEVを販売した場合の)マーケティングや販売、アフターサービスのコストを嫌ったためなのかもしれません。
なお、劉会長は今年2月、ホンダと日産の合併協議が破談となる直前に「フォックスコンが日産との提携に関心を持っていること」を示唆していて、ただし同社は日産を買収するのではなく、EV設計・製造のサービス提供を希望しているのだと報じられています。
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しかしその後、日産のCEOである内田誠氏の退任が決定し、これによってホンダが再び日産の買収あるいは経営統合に関しての交渉の席につくことも予想されますが、このテーブルにはフォックスコンも加わるのではと見られており、もしフォックスコンが「日産とホンダ」との関係性を深めることに成功すれば、その未来は大きく開かれることになるのかも。
現在フォックスコンは元日産幹部をEV部門の責任者として迎え入れるなど、ますますEV事業を本格的に拡大する意向を示していますが、(生産請負の受託が集まらないためか)2021年に発表した「Model C」今年末までに北米で生産開始する予定であるとも報じられ、そして今回は「日本の企業のために」生産を行うと言う報道がなされており、今後の動向には要注目といったところです(今回の日本の2社とは、大手自動車メーカーではなく、小規模メーカー、あるいはスタートアップなのだと思われる)。
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参照:Autonews