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フェラーリが「1962年にデビューした250GTO」を連想させるカスタム仕様の812コンペティツォーネAを公開

フェラーリが「1962年にデビューした250GTO」を連想させるカスタム仕様の812コンペティツォーネAを公開

Image:Ferrari

| 「もっとも成功したフロントV12フェラーリ」といえばやはり250GTOだろう |

フェラーリの歴史を愛するならば、250GTOオマージュは当然の帰結である

さて、フェラーリが「テーラーメイド」にてカスタムした812コンペティツォーネAを公開。

鮮やかなレッドにフレンチトリコローレ、そしてホワイトのラウンデルに描かれた「62」という数字が印象的ですが、そのほかにもフロントフェンダー上の「手書き」スクーデリア・フェラーリ・エンブレム、レッドのラインが入るピレリ製タイヤ(カラーエディション)が装着されています。

おそらくは「250GTO」をイメージ

フェラーリはこの仕様の由来について言及しておらず、しかしおそらくはル・マン24時間レースを走った250GTOをイメージしているのだと思われ(カーナンバー19)、実際のところ812コンペティツォーネ含むフロントV12フェラーリのオーナーは「250GTOオマージュ」仕様を選択する例が多いもよう。

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フェラーリのフロントエンジンそしてV12エンジンの歴史、250GTOの希少性や戦績を考慮すると、それは「もっとも」であると頷くことができ、そして今回のオーナーが自身の車両に反映させた「62」はおそらく250GTOがデビューした「1962年」を示しているんじゃないかと考えています。

参考までに、こちらはフェラーリ博物館に展示されていた「1962年の250GTO」ドンズバの仕様を持つ8127スーパーファスト。

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ちなみにフェラーリ250GTOは同年のセブリング12時間レースにて初陣を飾り、ここでは総合2位、GTクラス1位という活躍を見せ、その後も勝利を重ねることでこの年のスポーツカー世界選手権チャンピオンシップを獲得していますが、1964年までの間にわずか36台(初期型33台、後期型3台、さらに初期型から後期型に改造された4台を含む)のみしか生産されていません。

この極めて少ない生産台数が、その希少価値を一層高めていることは間違いなく、しかしこの250GTOを購入できたのはエンツォ・フェラーリから直接承認された顧客のみという事実もまたその存在を高みに引き上げており、モータースポーツ史におけるフェラーリの黄金期を象徴する一台としての価値も加わって、「もっとも高額にて取引されるフェラーリ」として不動の座を獲得しています。

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参照:Ferrari(Facebook)

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JUN

2013年より当ブログを運営中。 国産スポーツカー、ポルシェ、ランボルギーニ、フェラーリ等を乗り継ぎ現在に至ります。 単なる情報の記載にとどまらず、なにかしら自分の意見を添え、加えてクルマにまつわる関連情報(保険やメンテナンスなど)を提供するなど「カーライフを豊かにする」情報発信を心がけています。 いくつかのカーメディアにも寄稿中。

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