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テスラ モデルS & モデルXが大幅刷新。進化ポイント多数なるも価格は大幅アップ、競争力を回復できるか

テスラ モデルS & モデルXが大幅刷新。進化ポイント多数なるも価格は大幅アップ、競争力を回復できるか

Image:Tesla

| テスラがモデル S・モデル Xをアップデート。注目の刷新ポイントとは? |

テスラには「フルモデルチェンジ」という概念が存在しない

2024年初頭にモデル3とモデルYに大幅なアップデートが施された後、ついにテスラは長寿モデルであるモデルSとモデルXの改良へと乗り出すことに。

いずれも登場から10年以上が経過し、刷新が待望されていた2モデルですが、今回のアップデートは見た目以上に中身が充実しており、その競争力の回復に期待がかかります。※テスラにフルモデルチェンジという概念はなく、投入したモデルに対し頻繁にハード / ソフト面でのアップデートを加えることでフレッシュさを保っている

とくにモデルSについては、欧州の既存自動車メーカーが「露骨に」これをターゲットとした製品開発を行い、ポルシェでは「タイカン」、メルセデス・ベンツでは「EQS」が投入され、しかし現在のところこのセグメントはそのものがシュリンクしてしまい、これに伴ってモデルSも「テスラの全販売台数から見ると」ほぼ誤差と言ってもいいレベルにまで販売が落ち込んでいたわけですね(中国での生産がなされておらず、中国市場では非常に高価なクルマになってしまい、同市場での販売がほとんどないことが影響している)。

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共通のアップグレード内容:静粛性と快適性の向上

まず、モデルSとモデルX両方に共通する主なアップデートは以下の通り。

  • キャビンの静粛性向上:アクティブノイズキャンセリングが強化され、走行中の騒音を低減
  • サスペンション改善:ブッシングとチューニングの見直しにより、長距離ドライブの快適性を向上
  • アダプティブハイビームフロントカメラの刷新
  • ドアやダッシュボードにアンビエントライトを追加
  • 外観デザインに微細な変更あり(主にバンパー周辺)

モデルXの進化ポイント:ホイール&3列目が改善

さらに新型Model Xでは以下のような個別アップグレードが実施されています。

  • 新ホイール2種類が追加
    • 「Perihelix(ペリヘリックス)」:20インチ(標準装備)
    • 「Machina(マキナ)」:22インチ(+$5,500)
  • 3列目と荷室が拡張(具体的な数値は非公開)
  • 最大航続距離は352マイル(EPA推定):Perihelix装着時のAWDモデルにて達成

モデルSの進化ポイント:航続距離と空力性能に注目

一方、Model Sでは以下のような改良が施されています。

  • 航続距離が最長410マイルに(Model S AWD ロングレンジ)
  • 新デザインホイール
    • 「Magnetite(19インチ)」:標準
    • 「Velarium(21インチ)」:オプション

Model S Plaidには空力改善のための小変更も

  • フロントバンパーとリアスポイラーが新形状に:これにより高速安定性を向上
    ※ただし、性能数値の向上はなし。Model X Plaidには同様の変更は未適用
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新色「フロストブルーメタリック」登場、気になる価格は全体的に$5,000アップ

両モデルには新たに$2,500オプションカラー「フロストブルーメタリック」が追加され、この新色が今回のアップデートモデルであることの一目でわかるポイント。

加えて、アップデート内容に見合った価格改定が行われており、すべてのグレードで$5,000値上げされ、北米市場における新価格は以下の通りです。

モデルグレード価格(税抜)
Model SAWD$84,990
Model SPlaid$99,990
Model XAWD$89,990
Model XPlaid$104,990

新型モデルSとモデルYの納期は意外と早い?即納も可能に

テスラによると、新型モデルの納期は以下のようにアナウンスされ、他ブランドと比べても比較的短納期である点は嬉しいポイントですね。

  • Model S:注文後1〜3週間
  • Model X:注文後2〜4週間

まとめ:見た目より中身が進化。それでもテスラを選ぶ価値はある?

2025年モデルのModel SおよびModel Xは、見た目こそ大きな変化はないものの、快適性や静粛性、航続距離といった基本性能が着実に進化。

価格は上昇したものの、依然としてEV市場でのリーダー的存在であることに変わりはなく、販売台数の伸長に期待したいところでもありますね。

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  • この記事を書いた人

JUN

2013年より当ブログを運営中。 国産スポーツカー、ポルシェ、ランボルギーニ、フェラーリ等を乗り継ぎ現在に至ります。 単なる情報の記載にとどまらず、なにかしら自分の意見を添え、加えてクルマにまつわる関連情報(保険やメンテナンスなど)を提供するなど「カーライフを豊かにする」情報発信を心がけています。 いくつかのカーメディアにも寄稿中。

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