
Image:Lamborghini
| 製品から始まる「持続可能性」の進化 |
ランボルギーニは「環境」に対し非常に高い関心を持っている
ランボルギーニが初の「サステナビリティレポート」を発表。
ハイブリッド化によるCO₂削減と従業員や地域社会への配慮を軸としつつ、持続可能な成長を目指す姿勢を明確に打ち出すことにより、その企業としての姿勢を世に示しています。
このレポートは、ランボルギーニが掲げる「Direzione Cor Tauri(ディレツィオーネ・コール・タウリ)」ロードマップの実践を示すもので、レヴエルト、ウルスSE、テメラリオといったハイブリッドモデルの投入によって排出量削減と高性能の両立を図っていることにも触れています。
- レヴエルト(Revuelto):アヴェンタドール比でCO₂排出量を30%削減
- ウルスSE(Urus SE):ウルス・パフォルマンテ比で80%の削減を達成
- テメラリオ(Temerario):V8ツインターボ×ハイブリッドで最大限の効率と快適性を実現

■ ESGの3本柱で社会と共に未来を築く
そしてランボルギーニは「E(Environment、環境)」「S(Social、社会)」「G(Governance、責任)」の3本柱を強調することでその企業としての姿勢を示し、その骨子は以下の通り。
環境:工場の脱炭素化と循環型リソース管理
- 2015年から本社工場はカーボンニュートラルを達成・維持中
- 再生可能エネルギーの自家発電量を22%増加
- 廃棄物の回収率も前年比15%向上
社会:従業員中心の企業文化
- 女性管理職の増加、バイアス除去研修やインクルーシブ言語研修を実施
- 「Feelosophy」プログラムで健康・心・目的の調和を推進
- 地元学校との連携やCSR活動で地域貢献も強化
ガバナンス:透明性と説明責任の強化
- 全部門からなる「サステナビリティ・プロジェクトチーム」が全社横断で施策を推進
- サプライヤーの社会的責任を評価する「S-Rating」制度を導入

■ サステナビリティレポートは「変革のツール」
このレポートは単なる情報開示にとどまらず、「変化を牽引するドライバー」としての役割を果たすといい、ブランドのDNAである「デザイン」や高性能を損なうことなく、持続可能な未来へと歩み続けることを強調したもの。
その第一歩として、透明性と実行力をもって世界にその意思を示すこととなり、ランボルギーニはほかのハイパフォーマンスカーメーカーとは異なる手法によってその存在感を強めることとなりそうですね。
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