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【衝撃の超新星】トヨタが本気のフラッグシップスポーツカー「GR GT」発表。 650馬力V8ハイブリッドの怪物が降臨

【衝撃の超新星】トヨタが本気のフラッグシップスポーツカー「GR GT」発表。 650馬力V8ハイブリッドの怪物が降臨

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| トヨタ GR GT 発表:レーシングマシンが公道を走る日。V8ハイブリッド650psの全貌 |

さらにトヨタはそのレーシングバージョン「GR GT3」も発表

トヨタがかねてよりティーザーキャンペーンを展開していた新型フラッグシップスポーツカー「GR GT」、そしてそのレーシング版である「GR GT3」がついに正式発表。※今回は「発表」であって「発売」ではなく、そのため価格情報は公開されていない

これは単なる新型車の域を超えて「公道を走るレーシングカー」という理念を体現するトヨタの技術と情熱の集大成だとも考えられ、ここではその圧倒的なスペック、開発哲学、そしてぼくらが待ち望んだ本当の「トヨタ製スポーツカー」復活の詳細を見てみたいと思います。

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GR GTがスゴい3つの核心

  1. トヨタ初のV8ツインターボ+ハイブリッド:新開発4L V8ツインターボに1モーターハイブリッドを組み合わせ、システム最高出力650ps以上を発生しパワーと環境性能を両立
  2. 空力性能を最優先した「逆転の開発」:デザインより先に「空力の理想形」を決定。F1やWECのノウハウを投入した、純粋な性能追求の形を実現
  3. 2000GT、LFAに続く「魂の継承」:トヨタのスポーツカー魂と「秘伝のタレ」を次世代に伝えることを目的とした歴史的プロジェクト
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公道とサーキットを統べる「ドライバーファースト」の哲学

GR GTの開発は、豊田章男会長(モリゾウ)を中心とし、プロドライバーと社内評価ドライバーがエンジニアと一体となって進められたといい、その根底にあるのはドライバーのあらゆる感覚と意思をいかにしてクルマに直接つなげるかという「ドライバーファースト」の追求です。

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開発初期からドライビングシミュレーターを駆使し、ニュルブルクリンクや富士スピードウェイなど世界中のサーキットで「走る、壊す、直す」を繰り返した結果、生まれたのは単なる速いクルマではなく、「どこまでもクルマと対話し続けられる」一体感を提供するマシンであるといい、VSC(横滑り防止装置)でさえドライバーの技量に応じて制御介入の度合いを多段階で選択可能とし、運転する楽しみと安心感を両立させています。

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GR GT 主要スペックと市場における位置付け

TOYOTA GR GT 主要諸元(プロトタイプ開発目標値)

項目内容
ボディサイズ全長4,820mm × 全幅2,000mm × 全高1,195mm
車両重量1,750kg以下(軽量・高剛性ボディ)
パワートレイン新開発 4.0L V8 ツインターボ + 1モーターハイブリッド(トランスアクスル内蔵)
最高出力650ps以上
最大トルク850Nm以上
駆動方式FR(フロントエンジン・後輪駆動)
変速機新開発8速AT(トルクコンバータなしのWet Start Clutch採用)
前後重量配分前45 : 後55
ブレーキカーボンセラミックディスク(フロント/リヤ)
骨格トヨタ初・オールアルミニウム骨格
発売時期2027年頃を目指して開発中
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競合モデル比較とGR GTの優位性

GR GTが投入される超高級スポーツカー市場は強豪がひしめく戦場であり、想定されるライバルは以下の通り。

  • ポルシェ 911 ターボ S:スポーツカーの金字塔。GR GTは、911が確立した「日常性と高性能の融合」という領域に、V8ハイブリッドの新型パワートレインと、レース直結の空力思想で挑むことに
  • メルセデスAMG GT / アストンマーティン Vantage:FRレイアウトを持つ豪華GT。GR GTは、より徹底した低重心・軽量設計と「ドライバーファースト」の操作感によってこれらと差別化を図る
  • 日産 GT-R:日本の技術力の結晶。GR GTは、GT-Rが長年守ってきた「ジャパニーズスーパースポーツの旗手」という地位を、次世代パワートレインとトヨタらしい開発哲学で受け継ごうとしている
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GR GTの最大の強みは、「GR GT3」という完全なレーシングマシンと共通開発されていること。

これにより、市販車でありながらレーシングカーに限りなく近い「生の性能」と「進化の可能性」を保証されていますが、購入者は世界のGT3カテゴリーで戦うマシンと技術を共有する、文字通りの「公道を走るレーシングカー」を手にすることができるわけですね。

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そしておそらく、少し前にトヨタが言及したように、このGR GTはまずレーシングカーとしてのGR GT3を先に「勝てるスペック」にて開発し、それを市販車に転用するという手法を取ったのだと思われ、その意味では「これまでのいかなるトヨタ車とも異なる存在」であると考えて良さそうです。

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結論:これは単なる新型車ではない。トヨタの「スポーツカーづくり」そのものの復権宣言である

トヨタGR GTの発表は、単一のモデルが登場する以上の大きな意味を持っており、それは「モータースポーツで鍛え、市販車に還元する」というガズー・レーシングの哲学が、ついに頂点に達した瞬間だから。

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LFAの開発で培われた「モノづくりの技」、WECや世界ラリーで蓄積された「勝つための技術」がふんだんに投入され、そして何より「クルマを愛するドライバー」の声が開発の中心に据えられており、数字上のスペックの高さもさることながら、「人馬一体」ならぬ「人車一体」の感覚を追求したその開発思想こそが、GR GTの真の価値というわけですね。

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2027年の発売はまだまだ先ですが、この発表は効率と実用性が優先される現代において、トヨタが「運転する純粋な喜び」を決して見失っていないこと、むしろそれを新たな技術でさらに高みへ導こうとしていることを世界に強く宣言したもので、すべてのクルマ好きが、その完成を心待ちにせずにはいられない歴史的一歩であるとも考えられます。

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そしてGR GTのインテリアはシンプルかつスパルタン。

水平基調のダッシュボード、そして高く太いセンターコンソールを持っており・・・。

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かなりタイトな空間を持っています。

GR GT3はこんなレーシングカー

そしてこちらはGR GTのレーシングバージョン、GR GT3。

レースに参戦することを前提としているためにレギュレーションに沿ってハイブリッドシステムを取り除き内燃機関のみで走行することとなりますが、外観に関してはGR GTとかなりの部分で共通しており・・・。

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いかにGR GTの完成度が高いか(レース参戦に際して変更する場所が少なかったか)、あるいはいかにGR GT3が市販化を想定して設計されているかがわかろうというものですね。

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こちらはGR GT3のコクピット。

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Image:TOYOTA

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