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| タイ・バンコクがポルシェの情熱で燃えた日 |
もとよりタイには非常に熱心なポルシェファンが多数存在することが知られている
ポルシェが東南アジアで育んできた情熱とコミュニティの歴史がひとつの大きな節目を迎えることに。
タイ・バンコクのインパクト・スピード・パークで開催されたポルシェ・コミュニティイベント「Das Treffen(ダス・トレフェン)」が記念すべき第10回大会を迎え、かつて「一人の愛好家から始まったカジュアルな集まり」だったこのイベントが「いまでは3,800人以上のポルシェファン、そして734台に及ぶ歴代のポルシェが集結する」という異次元のスケールにまで成長しています。
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このイベントは単なるクルマの展示会ではなく、ポルシェのアイコニックなヘリテージ、最先端のイノベーション、そして多様なライフスタイルをテーマにしたゾーンを通じ、世代や国境を超えたポルシェオーナーたちの”情熱と仲間意識を祝う祭典”。
ここでは、ポルシェ愛が凝縮されたこの「ダス・トレフェンX」の全貌、そしてポルシェの「Raceborn(生まれながらのレーシング血統)」を象徴する伝説的なレーシングカーにも焦点を当て、その魅力を深ってみたいと思います。
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要約:ダス・トレフェンXが異例の成功を収めた理由
- 10周年達成: 単なるイベントではなく、ポルシェ愛好家シハブットル・“テン”・スームサイ氏の熱意から始まったコミュニティの記念すべき10回目の節目
- 圧倒的集結: イベントには3,800人以上が来場し、734台のポルシェが世代を超えて一同に会する
- 伝説と未来の共演: モータースポーツゾーンには、ポルシェミュージアムから空輸された伝説の耐久マシン「956」と、最新のIMSAチャンピオンカー「963 LMDh」が並び、ポルシェの「血統」を体現
- テーマ別ゾーン展開: 「アドベンチャー」「パフォーマンス」「アーバン」「ヘリテージ」の4つのテーマゾーンで、ポルシェの多面的な魅力を紹介
- 地域連携の強化: アジア太平洋地域初の「ポルシェクラブ会長会議」も同時開催され、国境を越えたポルシェコミュニティの結束を強めた
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モータースポーツの「血統」:伝説の956と未来の963が競演
ダス・トレフェンXの最大のハイライトのひとつは「モータースポーツ・ゾーン」。
ここに展示された2台のレーシングカーは、ポルシェが「Raceborn」であることを象徴する、圧巻の共演となっています。
1. 伝説の耐久王者「ポルシェ 956」
ポルシェミュージアムから特別に空輸された「956」は、モータースポーツのアイコンです。
- 時代を定義した技術: 1980年代の耐久レースを席巻し、1982年から1985年にかけてル・マン24時間レースで4年連続総合優勝を達成
- 革新性: その卓越した空力性能とスピードは、グループC時代のベンチマークに
- 歴史的価値: このマシンが持つ「挑戦」と「勝利」の歴史は、ポルシェのエンジニアリング能力の高さを今に伝える伝説そのもの
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2. 最新鋭プロトタイプ「ポルシェ 963 LMDh」
さらには最新の耐久レースプロトタイプ「963 LMDh」も展示され、会場に華を添えることに。
- 最新の栄光: IMSA選手権で優勝し、2025年のル・マンでも総合2位を獲得したばかりの現役マシン
- 歴史の継承: 963は、偉大な956や962のコンセプトとカラーリングを継承しつつ、LMDh規定のハイブリッド技術を搭載
- 未来への橋渡し: この2台の並びは、ポルシェの「比類なきレーシングヘリテージ」と「電動化時代における勝利へのビジョン」を完璧に繋いでみせる
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ライフスタイルをテーマにした多様な展示ゾーン
会場には、モータースポーツだけでなく、ポルシェの多面的な魅力を引き出す4つのテーマゾーンが展開され、様々なモデルの、そして様々な世代のファンが楽しめる内容となったようですね。
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| テーマゾーン | 展示モデル | 特徴とメッセージ |
| アドベンチャー | カイエン S E-Hybrid クーペ | バンコクからシュトゥットガルトまでの22,000km、17カ国を61日間で走破した車両を展示。ポルシェモデルの耐久性と多様性を証明 |
| パフォーマンス | 911、718 | 世界のスポーツカーのベンチマークとしての地位を再確認。純粋な走りの楽しさを象徴 |
| アーバン | タイカン、マカン | 電動化と多様性のパイオニアとして、都市生活におけるポルシェの実用性と未来志向を提示 |
| ヘリテージ | 911 スピリット 70 | 1970年代の色彩、パターン、ライフスタイルを祝う限定モデル。ポルシェの歴史と創造性を融合 |
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結論:ポルシェコミュニティの「心臓」がアジアにある
ダス・トレフェンXの成功は、東南アジアにおけるポルシェコミュニティの熱量と組織力が世界的なレベルに達していることのまさに「証明」。
このイベントが単なるカーショーを超越した要因は「人」と「情熱」に焦点を当てた点にあります。
- 地域リーダーの連携: アジア太平洋地域のポルシェクラブ会長が一堂に会した「クラブ会長会議」は、情報共有と協力関係を強化し、地域全体のコミュニティ活動の質を向上させる役割を果たす
- ライフスタイル拠点「カーヴィスタン」: イベント後の夜には、バンコクのトンロー地区にあるポルシェのライフスタイル拠点「カーヴィスタン・バンコク」で、コミュニティに捧げられた新たな展示会のオープニングが行われる
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ヤニック・オット(ポルシェ・アジアパシフィック マーケティングディレクター)が語るように、このイベントは「ポルシェコミュニティこそが、我々ブランドの心臓部」であるというポルシェの考え方をよく表すもので、実際のところポルシェの場合、「ポルシェが発起人」となるよりも、ファンが主導して開催したイベントやコミュニティが「公認イベントにまで成長する」例が多いようにも思います。
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ダス・トレフェンは、ポルシェクルマを通じ、その背後にある情熱、目的、そして人々が一体となり、ポルシェというブランドを未来へと推進する「精神」を世界に示した一つの例であり、今後も同時多発的に、そして世界中にてこういったイベントが誕生し、また成長してゆくのかもしれませんね。
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