
Image:Renault
| ここ最近の欧州車のデザインの素晴らしさには脱帽、ルノーも例外ではない |
記事の要約:この記事でわかる3つのポイント
ルノーから、スズキ・ジムニーの牙城を崩さんとする、非常に魅力的な「ベビー・オフローダー」が登場予定。
その戦略は少し特殊なようで、ぼくら日本のファンにとっては「羨ましくももどかしい」内容となっています。
- ジムニーの強敵: ルノーが新型コンパクトSUV「ブリッジャー(Bridger)」を発表。全長4m以下のタフなオフロードスタイル
- 驚きの積載性: コンパクトながら400Lのラゲッジ容量を確保(ゴルフ超え)。実用性とスタイルを両立
- 新興国特化の戦略: インド、アフリカ、中東向けに開発。1.0Lターボ、ハイブリッド、EVと多彩な展開だが先進国への導入は未定
仏ルノーが放つ「ジムニーへの刺客」その名もブリッジャー(Bridger)
世界中で愛される「スズキ・ジムニー」の成功を他メーカーが黙って見ているはずもなく、フランスのルノーはコンパクトオフローダー市場に一石を投じるコンセプトモデル「ブリッジャー(Bridger)」を公開。
一見すると「ベビー版ランドローバー・ディフェンダー」のような力強いフォルムを持ちながら、都市部でも扱いやすい超コンパクトなサイズに収められています。

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スペックと特徴:小さいけれど本格派の「中身」
ブリッジャーは、ルノー・日産・三菱アライアンスの「RGMP Small(ルノーグループ・モジュラー・プラットフォーム・スモール)」を採用しており、コンセプトカーといえど「市場投入が確定している」ニューモデル。
ここでその概要を見てみましょう。
1. 「ジムニー超え」のパッケージング
全長は4m以下というコンパクトさを持ち、これはメインマーケットであるインドでは「4メートルを超えると税金が高くなるから」。
こういったサイジングを見ても、ジムニーの支持が厚く生産を行っているインド市場を見据えていることがわかります。
ただ、驚くべきはその空間効率にあり、後席の膝周りに200mmの余裕を持たせつつ、荷室容量は400L(VWゴルフをも凌ぐ)を確保している、と公表されているので、このあたりは現代の設計技術の妙ということになるのかも。

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2. 多彩なパワートレイン
新興国市場をターゲットにしているため、あらゆる環境(と税制)に対応が可能となっており・・・。
- 1.0L 3気筒ターボ: 最高出力100PS(マニュアル設定あり)
- 1.3L 4気筒ターボ: 最高出力160PS(デュアルクラッチ設定)
- 1.8L ハイブリッド: 2つのモーターを組み合わせた160PSのフラッグシップ
- フルEV(電気自動車): 順次展開予定
3. 無骨なデザインアイコン
スクエアなプロポーションに加え、背面に背負ったスペアタイヤが「本物」のオフローダーであることを主張していますが、ここ最近の欧州車ブランドはシトロエンといいプジョーといい、そしてこのルノーといい非常に魅力的なデザインを行う傾向があり、ぼくの中だと「シトロエンとルノーがぶっちぎり」。

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【スペック予想】ルノー ブリッジャー vs スズキ ジムニー(シエラ)
| 項目 | ルノー ブリッジャー (2027) | スズキ ジムニーシエラ |
| 全長 | 4,000 mm以下 | 3,550 mm |
| 全幅 | 1,700 mm前後(予想) | 1,645 mm |
| 荷室容量 | 約400 L | 約85 L(後席使用時) |
| 最高出力 | 100hp 〜 160hp | 102 hp |
| パワーユニット | ガソリン / HV / EV | 1.5L ガソリン |
なぜフランス(欧州)でも日本でも買えないのか?
これほど魅力的な車でありながら、ルノーは現時点でこのクルマを「インド、アフリカ、中東市場」向けとしています。
その背景には、最近の自動車業界特有の事情があって・・・。
- 開発拠点はインド: チェンナイ工場で設計・生産され、コストパフォーマンスを最優先した「グローバル・サウス」向けの戦略車である
- 先進国の規制の壁: 欧州(EU)や日本で販売するためには、より高度な安全装備や排ガス対策が必要となり、価格が跳ね上がってしまうため、あえてターゲットから外されている可能性がある

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ただ、日産もインドにて生産する「マグナイト」を日本市場へと投入する計画を持っていて、もしかするとさらに「グラバイト」を追加にて日本市場に送ってきたり、それらのノウハウをこのブリッジャーに転用したり、加えて「同じ船に載せて」日本へと輸送することでコストを引き下げることができようとも考えられ、一縷の望みをかけたいところでもありますね。
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結論:2027年、オフロード市場のパワーバランスが変わる?
ルノー・ブリッジャーは、2027年にまずインド市場へ投入される予定だそうですが、かつてジムニーが切り拓いた「小さくてタフな遊びグルマ」というジャンルに対し、ルノーが実用性とスタイリッシュさを加えて殴り込みをかけるということに。
ジムニー「ノマド」のように、世界中の熱狂的なファンからの要望で「グローバル展開」へと舵を切る日が来ることを願わずにはおれず、ファンの声がルノーを動かすことを期待したいと思います。
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