
| 現代における「スーパーカーの購入」は「体験」とセットである |
ランボルギーニを買うことは、一つの「人生の物語」を紡ぐこと
多くのクルマ好きにとってランボルギーニは幼少期からの「夢」そのものですが、現在のランボルギーニにおいて、その夢は「納車」で完結するものではありません。
注文から納車、そしてその後のオーナーライフに至るまで、ランボルギーニは顧客を「単なる買い手」ではなく「ブランドの共演者」として迎え入れており、1年半に及ぶこともある長い納車待ち期間さえも「期待と興奮に満ちた忘れられない旅(カスタマージャーニー)」に変えてしまう、その圧倒的なホスピタリティについて紹介してみたいと思います。
この記事の要約(ポイント)
- 400色の魔法: 「アド・ペルソナム」で自分だけの唯一無二を創造
- デジタルとリアルの融合: 専用アプリ「Unica」で製造過程を共に歩む
- 納車式「La Prima」: 聖地サンターガタ・ボロニェーゼでの感動的なアンベール
- 終わらない関係: 納車後から始まる、氷上走行やサーキットでの極限体験

自分を表現する「アド・ペルソナム」のクリエイティビティ
ランボルギーニのカスタマージャーニーはサンターガタ・ボロニェーゼの本社、あるいは世界各都市のラウンジにある「アド・ペルソナム(Ad Personam)」スタジオから始まりますが(日本だと東京にある)、ここは商談スペースというよりも最高級のレザー、カーボンファイバー、そして400色を超える外装色のサンプルが並ぶ「仕立て屋(アトリエ)」です。※驚くべきことに、現在デリバリーされるランボルギーニの94%が、少なくとも1つ以上のカスタマイズ要素を含んでいる
専門スタッフと共に自分のアイデンティティをランボルギーニへと投影していくプロセスは、まさに創造的な芸術活動そのものといえそうです。

Image:Lamborghini
ランボルギーニ・カスタマージャーニーの概要とステップ
ランボルギーニを手にするまで、手のしてからの過程は以下のステップで構成されており・・・。
オーナー体験のロードマップ
| フェーズ | 体験内容 | 特徴 |
| 1. 構成(Config) | アド・ペルソナムでの仕様決定 | 400色以上のカラー、無限の素材選択 |
| 2. 待機(Waiting) | 専用アプリ「Unica」の活用 | 最新ニュースや製造状況のアップデート |
| 3. 工場見学 | 生産ラインのプライベートツアー(有料) | イタリアの職人技と最新技術の融合を体感 |
| 4. 納車(La Prima) | 本社での特別アンベール式(有料) | 家族や友人と共に祝う、劇場のような演出 |
| 5. 継続(Relationship) | ドライビングプログラム・クラブ活動(有料) | 雪上訓練(Accademia Neve)やサーキット走行 |

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待つ時間を「楽しみ」に変える「Unica」アプリ
現在のランボルギーニでは注文から納車まで平均して約1年半を要し、この期間を埋めるのがオーナー専用アプリ「Unica(ウニカ)」。
このアプリはどんどん進化しており、スマートフォンを通じて自分のクルマが形になっていく過程を感じつつ、ブランドとの絆を深めることができるのだそう。
ちなみにぼくがウラカンEVO RWDを購入した際にはまだこのアプリがリリースされておらず、しかし納車後に公開されたためにインストールして活用しているのですが、点検の予約に始まりギャラリー機能、そして最新のニュースの配信、ニューモデルの先行アナウンスなど様々な機能を備えています。

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納車時には「ウェルカムキット」。

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納車から一定期間が経過するとまた「記念品」。

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参考までに、注文から納車、そして納車後にはこんな流れになる、という説明が「ウェルカムキット」に含まれており、文字通り「ランボルギーニを注文してから納車されるまでの旅」が視覚的にわかるように。

こういった「体験」は2010年代後半から導入されたもので、そのときランボルギーニに何があったのかというと「CEOがステファノ・ドメニカリ氏へと交代」した時期。
ステファノ・ドメニカリ氏(現F1のCEO)はスクーデリア・フェラーリの代表を努めていた人物であり、そこからフォルクスワーゲングループへと移籍しランボルギーニCEOへと着任ししたわけですが、その頃はまだランボルギーニにはこういった「カスタマージャーニー」に関するプログラムはなく、しかしフェラーリには「すでに存在していた」ため、同氏はフェラーリが導入していた手法をランボルギーニへと持ち込んだのだと考えています。
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そしてランボルギーニはその手法を独自に発展させ現在にいたるということになりますが、いまではフェラーリにも負けない、素晴らしい内容となっているという印象です(保証に関する内容もフェラーリに近くなってきている)。
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ランボルギーニが売っているのは「クルマ」ではなく「感動」「体験」である
そしてランボルギーニは「La Prima(ラ・プリマ)」と呼ばれる本社納車プログラムを展開しており、これは様々な演出によって納車の感動をいっそう高めるもの。
モデルごとに趣向を凝らしたアンベール(除幕)が行われ、ブランドのマネージャーたちが見守る中”ついに自分の夢が目の前に現れる”といい、それなりにコストはかかるものの、非常に満足度の高い内容を持つと言われます。
ちなみにですが、ぼくはウラカンEVO RWDの納車時にはこの「ラ・プリマ」を申し込もうと考えていて、そのためにゼニアでオーダースーツまで作ったものの、直後にコロナ禍に突入したことで実行できず(そのスーツはその後3年間、着る機会はなかった)。

Image:Lamborghini
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話をランボルギーニの「購入体験」に戻すと、「ランボルギーニが納車されて終わり」ではなく、納車後には、氷上でのドライビングレッスン「Accademia Neve」や、世界中のオーナーが集う「Lamborghini Club」でのイベントなど、オーナーの人生を彩る様々なコミュニティが待っており、納車後も何かと催しが盛り沢山(ディーラー企画、ランボルギーニ・ジャパン企画、ランボルギーニ本社企画等様々なものがある)。
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ランボルギーニを所有するということ。
それは、サンターガタ・ボロニェーゼの情熱の一部となり、生涯続くエモーショナルな旅のチケットを手に入れることと同義というわけですね。
いま、ラグジュアリー消費は「変わりつつある」
現代のラグジュアリー消費はモノの所有から「体験(コト)」の消費へと完全にシフトしており、これはクルマのみならずバッグや衣類、ジュエリーでも同様です。
そしてランボルギーニが提供しているのは「カッコよくて速いスーパーカー」にとどまらず、「自分のこだわりが形になるまでの物語」と「納車後の特別な居場所」なのかもしれません。
1年半という長い納車待ちを、「苦痛」ではなく「至福の準備期間」に変えてしまうブランド戦略は、他のあらゆるビジネスにおいても究極の顧客満足のヒントになるのでは、とも考えています。
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参照:Lamborghini











