
Image:Hyundai
| ヒョンデは地元メーカーの「流線型」にエッジと平面で対抗 |
ワールドワイドに販売してもそうとうな人気が出そうだが
ヒョンデ(現代自動車)が北京モーターショー2026にて新型電気自動車「アイオニック V(Ioniq V)」を世界初公開。
グローバルモデルの「アイオニック 5」とは全く別物の、鋭いエッジと流麗なルーフラインを融合させた中国市場専用の”勝負モデル”だとアナウンスされています。
この記事の要約
- 最短での市販化: コンセプトカー「Venus」の発表からわずか数週間で量産モデルを公開
- 中国専用設計: アイオニックブランド初の中国専用車で、グローバルモデルとは異なる新デザイン「The Origin」を採用
- 広大な室内: EV専用プラットフォームにより、ソナタ級の車体ながら2.9mのロングホイールベースを実現
- 先進のデジタル空間: 物理ボタンを廃し、助手席まで広がる27インチの巨大な4Kディスプレイを搭載

Image:Hyundai
-
-
ヒョンデが新コンセプトカー「VENUS(ヴィーナス)」「EARTH(アース)」を発表。新しいアイオニックのデザイン言語は「宇宙」がテーマ【動画】
Image:Hyundai | まるでSF映画、今後は「惑星」シリーズを展開か | ただしホンダ「0」EVにちょっと似たデザインと構成に 韓国の巨頭ヒョンデがEVサブブランド「アイオニック(Ioniq ...
続きを見る
グローバルモデルとは一線を画す「アイオニック V」の正体
このヒョンデ アイオニックVにつき、名前こそ「5」をローマ数字の「V」に置き換えただけのように見えますが、その中身は完全に中国のユーザー向けとしてゼロから設計されたもの。
デザインには「The Origin」と名付けられた新しい言語を採用し、ウェッジ(くさび)型のシャープなフォルムに、フレームレスドアやファストバックのような流れるルーフラインを組み合わせ、先進的かつアグレッシブな印象を与えることに。
これは先日発表されたホンダの「0シリーズ セダン」にも通じる、中国で今最も支持されるトレンドを意識したシルエットではありますが、中国のほかライバルと異なるのは「ディティールに直線と平面を用いていること」で、これによって差別化を図るのだと思われます。
ソナタ超えの居住性と27インチの超大型画面
車体サイズは全長約4.9mとミドルサイズセダンの「ソナタ」と同等ではありますが、EVならではの恩恵でホイールベースが大幅に延長されており、これもまた「広い室内が好まれる」中国市場対策だとも考えられ、ヒョンデは「かなり本気で」中国市場を狙うということもわかりますね。
進化したパッケージングと内装
- ホイールベース: 2,900mm(ソナタ比+60mm)。後席の足元空間はクラス最高レベル
- コックピット: 運転席から助手席までを貫く27インチの4K高解像度タッチスクリーンが主役
- ミニマリズム: 物理スイッチを徹底的に排除。メーター類は廃止され、情報はすべてヘッドアップディスプレイ(HUD)に集約されます
50万台販売を目指すヒョンデの「中国大逆襲」
ヒョンデは現在、中国市場において国内メーカーとの激しい競争にさらされており、これを打破するため、現地パートナーのBAIC(北京汽車)と共に約80億元(約11億ドル)の巨額投資を行ったと発表しており、アイオニック Vはその先陣を切るモデルということに。※中国にて、中国のパートナーとともに開発したということもあり、ほか市場へと「出せない」のかも
アイオニック V 主要スペック表
| 項目 | スペック詳細 |
| 全長 / 全幅 | 4,900 mm / 1,890 mm |
| ホイールベース | 2,900 mm |
| 航続距離 (CLTC) | 600 km 以上 (ロングレンジ版) |
| ディスプレイ | 27インチ 4K タッチスクリーン |
| 主な特徴 | フレームレスドア、HUD、新デザイン「The Origin」 |

Image:Hyundai
結論:中国市場特化がもたらす「独自の進化」
アイオニック Vは、ヒョンデが今後5年間で中国に投入する20の新モデルのうちの1台にしか過ぎず、来年前半にはSUVモデルの投入も控えており、一部のモデルには航続距離延長型(レンジエクステンダー)の採用も計画されています。
この「尖った」デザインのセダンは残念ながら中国専用ではあるものの、現地メーカーに真っ向勝負を挑む「ヒョンデの覚悟」がこのアイオニック Vの鋭いエッジに込められているということなのかもしれません。
なぜ「中国専用」が増えているのか?
現在、中国のEV市場は世界のどこよりも変化が速く、ユーザーは「派手なデザイン」「巨大な画面」「高い知能化」を強く求める傾向にあります。
よって各自動車メーカーとも、グローバルモデルをそのまま持ち込むだけでは現地のスピード感にとうてい追いつくことができず、ヒョンデが「アイオニックV」にて中国専売形というをとったのは、世界の他地域とは異なる「中国独自の進化」に100%適応するための選択というわけですね(そして中国市場は「物理ボタンを嫌う」など他の市場と好みが全く異なるため、中国専売モデルをほか市場で展開することもまた難しいのかも)。
-
-
マツダはなぜ新型CX-5で大きくインテリアを変更し、これまで「物理スイッチ中心」だったものを「タッチ中心」としたのか?やはり「中国の影響」も
Image:Mazda | マツダは新型CX-5の内装において大きくインターフェースを変えてきた | ミニマリズムは正義? それとも使いにくい? マツダは先日、ベストセラーモデルであるCX-5の第3世 ...
続きを見る
合わせて読みたい、ヒョンデ関連投稿
-
-
ヒョンデがカッコいい新型「クレーター(CRATER)コンセプト」発表。未来的デザインと本格オフロード性能を備えたアドベンチャーSUV
Image:Hyundai | ヒョンデのデザインレベルが非常に高いところにあるのは否定できない | ヒョンデ クレーター コンセプト、オートモビリティ LA 2025で世界初公開 2025年11月、 ...
続きを見る
-
-
やはりカッコいいのは認めざるをえない。ヒョンデが新型EV「アイオニック3」発表、まさかの物理ボタン復活に割り切った「FF」レイアウト
Image:Hyundai | ヒョンデ / キアのデザインレベルが「かなりのところ」にあるのはもう否定できない | サイズ感を考慮すると「日本でも販売する可能性」が高そうだ 電気自動車(EV)の世界 ...
続きを見る
-
-
ヒョンデの「本気」、メルセデス・ベンツGクラス対抗としてサイバーパンクな「ボウルダーコンセプト」公開。ラダーフレーム採用の本格オフローダー【動画】
Image:Hyundai | 現在、各社が「最後のブルーオーシャン」として狙っているのが「ラダーフレーム採用オフローダー」である | この市場に真っ先に名乗りをあげるのは「ヒョンデ」か 現在各自動車 ...
続きを見る
参照:Hyundai











