
| 香港は所得が高く、自動車に対する愛が深い地域である |
とくに日本車に対しては非常に愛が深い
さて、半年ぶりに香港へ。
香港は自動車文化に対する理解が深く、「もっとも開発に時間がかかったワンオフフェラーリ(P80/C)」のオーナーが存在したり、ランボルギーニが本国以外ではじめて(ポップアップではあるものの)ミュージアムを展開した地域でもあり、そして「所得が高く、日本車に対する愛が深い(日本と同じ右ハンドル)」ことでも知られます。
ただ、この「半年」という空白期間において、日本車や欧州車が「めっきり」減っており、代わりに増えたのが中国製EV。
感覚値としては「道を走る乗用車(商用車を除く)の半分くらいが中国車になってしまっている」というもので、「香港でさえもこうなのか・・・」と驚いたのが今回の訪問というわけですね。
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香港にはこんなクルマが走っている
そこで香港を走るクルマをざっと見てみたいと思いますが、まずは「スマート」。

現在スマートは中国の吉利汽車(ジーリー)が株式の半数を所有し、吉利汽車によって設計や製造がなされるという、事実上の「中国車」となっています。

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そしてやはり多いのはBYDで・・・。

しかしBYDの場合、上位モデルではなくベーシックなモデルを多く見かけ、つまり「足」として利用されているケースが多いように思います。

一方、トヨタ アルファードやヴェルファイアに取って代わる「プレミアム」セグメントとして人気を獲得しているのがデンツァ(DENZA)。※左にあるのがデンツァ D9
このデンツァはBYDのプレミアムブランドですが、「BYDとは別ブランド」としてのターゲティング、セグメンテーションが奏功しており、うまくブランド間にて顧客との棲み分けができているということになりそうです。

そして早い段階からプレミアムミニバンとしての人気を確保しているのがマクサス(MAXUS)。
マクサスは繁華街にショールームを解説するなど認知度の向上に努めており、多人数向けのタクシーとしても導入されるなど、香港だと現時点で最も浸透度の高い「中国製EV」かもしれません。
このマクサスはフォルクスワーゲン等と合弁企業を展開する上海汽車(SAIC)が保有するブランドで、SAICはほかにMG、Roewe、IM Motors、Wulingなどのブランドを展開中。

そこまで多くはないものの「MG」もチラホラ。
BYDと同じく、普及価格帯モデルの人気があるようです。

こうやって見ると、ブランドごとに客層や用途が分化しており、中国の自動車メーカーが「多数のブランド」を抱えることにも納得が行くようにも思います。
参考までに、BYDだけでも「BYD、DENZA、Fang Cheng Bao、Yangwang」といったブランドを持っており、他の自動車メーカーも同様にいくつかのブランドを抱えていて、これは「トヨタ」ブランドのもとでコンパクトカーからオフローダーまで、そして「ヤリス」「アルファード」「クラウン」など異なるキャラクターそして価格帯のクルマを発売する展開とは大きく異なるものであり、「中国ならでは」の戦略なのかもしれません。
そしてこちらも中国のEV(キアのクルマににている)だと思われるものの、メーカー名や車種は不明。

そしてこちらはXpeng(シャオペン、ただし実際の発音だと”シャオパン”に近い) G6。
かなり多く走っているモデルですが、未来的なデザインを持っており、実際に走行する姿を見ると「二度見」してしまうほど。

こちらはジーカー(Zeekr)のEV、「7X」で、現在急速に増えつつある高級電気自動車です。
なお、ナンバーは「ハイ、サム」。

リアはこう。

そしてこちらはやはりジーカー、しかし「X」。
数年前までは人気があったものの、最近はもう少し価格帯の低いコンパクトEVに市場を奪われているという印象があり、「中国車の間でも厳しい競争が起きている」ことを伺わせます。

こちらもジーカー 7X、しかしナンバープレートは「3枚づけ」。
ちなみに香港のナンバープレートは真ん中の白いもので、下は中国本土のナンバープレート、そして上は「ナゾ(マカオなのかもしれない)」。
つまりこの7Xのオーナーは各地に拠点を持つリッチな人ということになりますが、この「3枚重ね」は初めて見るものです(2枚重ねまではそれほど珍しくはない。とくに高級ショッピングゾーンなどお金持ちが集まるところでは)。

そのほか、香港ではこんなクルマも走っている
そのほかに香港で見かけたクルマを紹介してみると、こちらはBMW iX。
電気自動車を好む香港ではかなり頻繁に見かけられるクルマです。

一方、香港ではガソリンモデルのBMWも好まれていて、ガソリン版だと「M」あるいはスポーツモデルが多く、「走り屋っぽく」カスタムしたクルマも少なくはないため、「BMW=走り」のイメージが強いのかもしれません。
なお、BMWはこのとおり「走り」のイメージがあるためかけっこう多く走っていて、一方でメルセデス・ベンツはほかブランドとの差別化が(BMWほど)明確ではないためか個体数がどんどん減っているように思われ、こういった事情を見ると「ブランディングって大事だな」と思わされます。

そしてランボルギーニ・ウルスもかなり多いクルマであり、「日常的に」乗る人が多いようにも思います。
一方、アヴェンタドールやレヴエルト、ウラカンも少なくはないものの、それらは「ブランドショップの前」や「高級ホテルの駐車場」などでよく見られるため、ある意味では”非日常”的な使われ方をする場合が多いようにも思われ、このあたりはランボルギーニが意図したとおりの”棲み分け”がなされているのかもしれません。

ポルシェのEVもかなり多く、これはマカンEV。

そしてなぜかポルシェのEVに限っては「ライトブルー」が好まれるようですね(ほかメーカーだとこの現象は見られない)。

そして「ラッピング車両」がかなり多いのも香港の特徴であり、こういった「グラフィック系」に加え、まったく別カラーへとボディカラーをチェンジする例も。

こちらはけっこうカスタムされたトヨタRAV。

こちらはポールスターのEVですが、ボルボとあわせ、ポールスターはその存在感を発揮できておらず、「安価で、テクノロジー面において優位性がある」中国車にシェアを奪われているように思います(残酷ではあるが、一部の優れた中国車の前では、日米欧のEVには”買う理由”を見いだせないのが現実である)。

ちなみにタクシーは大阪のタクシー会社の払い下げを再ペイントしたもの。

ただし最近ではJPNタクシーが増加しており、そのうちこれが最大勢力になるかも(一時、フォードのタクシーも増加したものの、すぐに消え去った。おそらくは信頼性や耐久性の問題であったと思われるが、さすがトヨタのクルマは優秀である)。

そしてもともと英国の植民地だったということもあってベントレーも少なくはないブランドです。

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