アストンマーティンが「AMR」ブランドを新しく展開する、と発表。
これはアストンマーティンが行っているモータースポーツ活動から得たインスピレーションをアストンマーティン各モデルに反映させることを目的としたもの。
今回AMRブランドの発進に合わせてジュネーブに「ラピードAMR」と「ヴァンテージAMRプロ」を展示。
いずれもエンジンやシャシーがアップグレードされ、ボディパーツやエキゾーストシステム、ホイールも変更に。
特にヴァンテージAMRプロに関してはWECに参加するGT3レースカーに強く影響を受けており、かなりアグレッシブな外観に。
フロントバンパーやスポイラー、サイドステップ、リアウイング、リアディフューザーなどがほぼレースカー同様となっています。
エンジンはGT4レースカーに積まれる570馬力仕様で、「V8ヴァンテージ最強」スペック。
ラピードについては600馬力にまでパワーアップしており、「アストンマーティン史上最速の4ドア」に。
こちらも外観が大きく変更され、フロントバンパーやサイドステップ、リアディフューザーがぐっとスポーティーになっていますね。
今回の2モデルについてボディカラーはスターリンググリーン、そしてアクセントはライムグリーン。
このライムグリーンはストライプのほかエアロパーツやブレーキキャリパーほか、内装ではスイッチなどに用いられていますが、その他の部分がブラックやグレーでまとめられているだけにコントラストは強烈そのもの。
内装だとカーボンファイバーの多用が目立ち、アストンマーティンが「ダークナイト・アルカンタラ」と呼ぶ生地にやはりライムグリーンのステッチが用いられています。
アストンマーティンは2017年のジュネーブ・モーターショーにて「AMR」ブランドの立ち上げを発表しましたが、これはモータースポーツにインスピレーションを受けたシリーズ。
今回はその市販モデル第一弾として「ヴァンテージAMR」を公開しており、ヴァンテージV8、ヴァンテージV12の両方が登場しています(いずれも公道走行可能)。
さすがにモータースポーツの流れをくむモデルだけあって通常モデルよりアグレッシブな外観を持ち、V8モデルは430馬力、V12モデルは595馬力を発生。
V12モデルのエンジンはヴァンテージGT12と同じもので、V12ヴァンテージSに比べても+30馬力と高出力。
特筆すべきはマニュアル・トランスミッションに加えて「シーケンシャル・トランスミッション」が選べることで、これはロードカーとしては極めて珍しいものと言えそうです。
なおボディカラーは4種類で「ホワイト&オレンジ」「ブラック&ブルー」「ブルー&レッド」「シルバー&グレー」。
無償オプションで「Halo Pack」を選ぶとライムグリーンのアクセントやユニオンジャックカラーのアストンマーティンエンブレムが付いてくる、としています。
インテリアはレザー張りとなり、それぞれエクステリアに対応したカラーを選択可能。
なおカーボンファイバー製の各種パネルも用意されている、とのこと。
サーキット走行をメインとするモデルにもかかわらずエレガントな内装を持つのは「さすが」アストンマーティン。
ホイールのフィニッシュはブラック含む3種類(形状はV8/V12で異なり、V8は5スポーク、V12は10スポーク)。
エキゾーストシステムはフルチタン製がオプションでラインアップされる、とのこと。
現在のところイギリスとドイツのみでの販売となり、順次マーケットを拡大する模様。
さらには今回のヴァンテージ以外にも「AMR」シリーズが追加されると思われ(ヴァンキッシュAMRなど)、今後さらにサブブランドとして大きく展開を見せそうですね。
多数のオプションが揃うとされていますが、こういったヘルメットも。
専用の車載カメラ。
アプリ連動、加えてテレメトリーシステムも用意されていると思われます。
内装カラー同色のバッグセットも。