= ホンダに続き、クライスラーもダッジ・ヘルキャットV8/707馬力エンジンを販売 =
先日、ホンダが「シビック・タイプRのエンジン単体」を販売しましたが、今回はダッジが6.2リッターV8/スーパーチャージャー付きエンジン(707馬力)を販売する、と発表。
これはエンジンに加えてECU(エンジンコントロールユニット)、ハーネス、フューエルポンプとコントロールモジュール、各種センサーまでもがセットされ、クライスラーいわく「プラグアンドプレイ」が可能、とのこと。
アメリカンマッスルの代名詞的エンジン。それが保証付きで購入可能
加えて走行距離の制限はあるものの3年の「メーカー保証」がつく、というありがたさとなっています。
この6.2ℓ V8エンジンはダッジ・チャレンジャーやチャージャーにも搭載され、さらにチューンされて「チャレンジャーSRTデーモン」に搭載されることでも有名。
まさにアメリカンマッスルの代名詞とも言えるエンジンですが、このエンジンが単体で購入できるとなると、各チューナーは狂喜乱舞しそうではありますね。
なお価格は21,725ドル(約250万円)で、とくにシビック・タイプRのエンジン販売のような「縛り」は無い模様。
レストアついでにエンジンをスワップしたり、トヨタ・スープラやマツダRX-7のようにコンパクトな車に押し込むチューナーが大量に出てきそうですが、「画期的」ともいえる発表ですね。
MOPER(モパー)とは?
なお、このエンジンの販売は「MOPER(モパー)」から。
この「モパー」というのはクライスラーの部品販売部門の名称とのことですが、1950年代に改造マニアやチューナー、修理工場向けに「高性能パーツ」を販売したのが始まり。
さらにはそういった高性能パーツが最初から組み込まれたクライスラー社の車(ダッジなど)をも指す、とされています。
「MOPER」は「MORE POWER(モアパワー)」の略で、昔からアメリカではパワーアップのためのカスタムが盛んであったこと、メーカーとしてもそれを支援する土壌があったこともわかりますね。
よって、今回のハイパワーエンジンの販売はそのルーツにかなったもので、モパーの伝統そのもの、と言えるかもしれません。