小排気量4気筒はやめてほしい
FCA(フィアット・クライスラー)の新CEO、マイク・マンリー氏によると、次世代のダッジ・チャレンジャーは、パフォーマンスと環境性能両方の理由においてエレクトリック技術が導入されることになるだろう、とのこと。
これはすなわち、時期チャレンジャーが「EVになる」というわけではなく、マイルドハイブリッドやプラグインハイブリッドの可能性もある、と考えるのが妥当かもしれません。
アメリカ人はアメリカンマッスルに小排気量エンジンを搭載することを許せる?
加えて同氏が語るには、大排気量V8、しかもスーパーチャージドエンジンは2020年代半ばまで生き残れないという見解を示しており、「アメリカンマッスルが生き残るには、エレクトリック化が必要不可欠」だとも。
ただ、現時点では具体的にどういった手法を採用するのかは明らかではなく、気になるのはアメリカンマッスルの象徴とも言える「V8」をどうするのか、ということ。
たとえばターゲットが「高出力」だとすれば、「700馬力」を4気筒あたりの小排気量ターボエンジン+エレクトリックモーターで実現することもできそうですが、それで陽気なアメリカ人が納得するのかどうか、と考えたり。
であれば排気量を小さくしてでもV8を死守し、それにモーターを組み合わせるか、もしくは大排気量V8エンジンを残しながらもエレクトリックモーターで走行できる距離を長くして「トータルで」環境規制に対応するかという方法も考えられ、ここは「技術」だけではなく「マーケティング」も関連するところだと思われます。
FACはけしてエレクトリック分野に強くはない
なおランボルギーニやフェラーリは、フラッグシップモデルにおける「V12エンジン」をブランドのコアバリューだと位置づけていて、V12エンジン搭載モデルを環境規制に対応させるために「V12+ハイブリッド」という道を選ぶ、と宣言していますね。
FCAに属するブランドはマセラティ、フィアット、クライスラー、ダッジ、ラム、アルファロメオ、ジープあたり。
これらブランドを見ても分かる通り、EVやハイブリッドに強いブランドはなく、そして今から自社開発を行ったとしても「時間とコストが掛かりすぎ」るため、どこかと提携を行う必要があるのかもしれません。