走行距離わずか1556キロのC3世代コルベットが販売に
ペンシルバニア州でC3世代のコルベットを売りに出した男が話題に。
1972年のある日、このコルベットのオーナーである(当時22歳の)ジム・キーヴァンさんはシボレーのディーラー(現在も営業しているGraviak)へ、自身のコルベットZR1をオーダーするために訪問したのが物語の始まり。
現オーナーは22歳の時、このコルベットを新車で購入
幸いにも彼は若くてもコルベットZR1を購入するだけのお金があり、しかしディーラーは彼の年齢や経験を鑑みて「コルベットZR1はあまりにパワーが大きく扱えない」と彼を説得して別の車を買わせようと試みたものの、彼はその説得に応じずこの(最大排気量とパワーを持っていた)コルベット454を購入することに。
その後車が届いて保険に入ろうとしたところ、車の価格6,200ドルに対して保険の価格が1,200ドルと非常に高額で、そのため彼は保険には入らず、そして事故を警戒してこの車をドライブする機会は非常に少ないままに終わった、というのがこの車にまつわる物語となっています。
それでもなぜ彼はこのコルベットを保管し続けたのか?
その走行距離はわずか1556キロにとどまっていますが、1922年モデルの454エンジン搭載車は非常に貴重であり(翌1973年のマスキー法施行にてコルベットの馬力は大きく落ちることになる)コルベットフリークにとってまたとない出物、と言えそうですね。
タイヤも潰れておらず定期的に空気を入れたりとメンテナンスを行っていたように思われ、おそらくオーナーさんなりに「最大限の」愛情を注いでいたのだと思いますが(でなければとっくに手放していたはず)、車体は埃をかぶっており、エンジンルームも汚れてはいるなど「不思議」な部分も。
それでも45年を経過した車としてはまず「奇跡」に近いコンディションと言えそうで、この状況については「オーナーさんしか知り得ない、深い事情」があったのだと思われます。
なお、オーナーであるジム・キーヴァンさんは下記のように語っています。
「多くの人がこう言うよ。”新車のコルベットを持ちながら、それをドライブせずにいられるなんて信じられるか?”、と。でも仕方がなかったんだ。私はちょうど結婚したてで、家を買う必要があった。子供だって持ちたいと考えていた。そんな中、保険無しで運転し、私が死んだら残った家族はどうなる?他に選択肢はなかったんだよ」。