| キーを持ち歩く必要がないのはちょっとうれしい |
おそらくはほか自動車メーカーも追随することになりそうだ
さて、テスラはかつて、モデル3やモデルYを発売した際「スマートフォンをキーの代わりとして使用し、従来のキーを付属させない」と発表。
ただしこの際は何らかの事情によってこの方針をすぐに撤回し「旧来のキーを付属させる」という方向へと転じていますが、どうやら「7月1日以降に出荷されたモデルSとモデルXについて、キーが付属していない」と報じられています。
「どうやら」というのは、キーが付属していなかったというオーナーもいれば、いやまだキーが付属していたよというオーナーもいるためで、しかし現在テスラからはまだ公式コメントが出されていないだけに真実がわからないようですね。
キーはテスラのオンラインストアでも購入が可能
なお、キーが付属しないという新方針について、これは以前にイーロン・マスク氏が述べた通り「スマートフォンをキー代わりにできるのであれば、キーを付属させる必要はない」というもので、これは省資源化や廃棄物の削減を狙ったものだとも報じられ、この観点からはほかメーカーも同様の方針を採用することになるのかもしれません。
ちなみに「どうしてもキーが欲しい」という人のため、テスラはオンラインストアにてキーを販売しており(モデルY向けだと175ドル。けっこう高い)、さらには万が一に備えてカードキーも付属するといいますが、このカードキーは2020年に導入がアナウンスされたものだと考えて良さそうですね。
このカードキーは非接触式で、車両にかざすだけでドアのアンロックやロック、起動ができるといいますが、先日の通信回線の障害のように「スマートフォンが使えなくなった際」の頼みの綱となるのだと思われます。
ちなみにテスラは自車オーナーの特性について「その大半はわざわざキーを持たず、カードやモバイルアプリを利用することを好んでいる」と述べているそうですが、実際に「キーが付属しないこと」に対して不満を述べる向きはほぼ見られず、やはり大半がスマートフォンやカードをキー代わりに使用しているようですね(もともとテスラのオーナーは知的好奇心が強く、先進的な人々ばかりだと思うので、伝統的なキーに拘る人は少ないのだと思う)。
アクセサリーとしてのキーにはちょっとした未練が残るが
なお、ぼくはテスラのこういった方針には賛成であり、できれば持ち物を減らしたいとも考えていて、その意味でも「モバイルアプリやカードで済ませることができればそのほうがいい」とも考えています。
一方で、ここ最近各自動車メーカーとも個性を出すようになってきたキーが失われるのはちょっと寂しく、自分がそのクルマを所有しているという証としてのキーはあってもいいんじゃないかと思ったり。
おそらく2年後にはフェラーリ296GTBが納車されるとは思いますが、その頃フェラーリが「キーを付属させないことにしました。これからキーの代わりはスマートフォンで」という方向に動いていたらちょっと寂しく感じるかもしれません。
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参照:Carbuzz