| なんだかんだ言われながらテスラは常に品質を改善している |
むしろ改善されていないのは情報をアップデートできない「アンチ」のほうなのかもしれない
さて、テスラは先日、「欧州と中東のみ」を対象に「クイックシルバー」と「ミッドナイトチェリーレッド」の2色を投入すると発表したばかりですが、今回そのうち「クイックシルバー」にペイントされた個体が中東のショールームにて目撃されることに。
画像を見る限りだと金属を磨いたような質感を持っており、非常に未来的な印象を受けますね。
なお、これは高輝度塗装の一種であり、マツダの「匠塗り」のようなものだと考えて良さそうです。
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かつて、テスラの塗装品質は「最悪」の部類だったが
ちなみにテスラの塗装品質は「最悪」だと言われ続けており、しかしテスラは絶え間なく品質を改善していることでも知られ、長年テスラの品質を監視したり車両を分解してきた有名な自動車エンジニア、サンディ・マンロー氏によると、最近の(テスラの)塗装品質の向上っぷりについて「テスラはいったん工場の稼働を停止させ、塗装にかかる設備をまるごと入れ替えたんじゃないか」と語ったほど(それくらい劇的に塗装品質が向上している)。
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テスラの製造や塗装にかかわる品質向上は新しい工場であればあるほど顕著となっていて、そのためこの新色をペイントできるのは今のところ最新の工場であるベルリン・ギガファクトリーのみとなっています。
実際のところ、イーロン・マスクCEOは約3年ほど前に「世界で最も進んだ塗装設備」をベルリン・ギガファクトリーに導入すると述べていて、今回はその公約を果たしたということになりますが、テスラはギガプレスしかり、常に新しい工作機械を探しており、最新のギガファクトリーに随時導入していっている、ということになりそうです。
この「クイックシルバー」のコストは安くない
ちなみにこのクイックシルバーのオプション価格は3,000ユーロ(現在の為替レートで約42万円)、ミッドナイトチェリーレッドだと3,200ユーロ(約45万円)という設定となっていて、それまで最も高価なペイントオプションであったディープブルーメタリックの1,600ユーロの倍くらいの設定となっています。
ただ、画像を見る限りではテスラ・モデルYのボディラインやプレスラインが非常によくわかるように思われ、もしぼくがモデルYを買うとして、選べる状況にあるとしたらこのカラーを間違いなく選ぶだろう、とも考えています(ただし、もし破損したときの修理コストはかなり高額であろうことは覚悟しておかねばならないだろう)。
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