| アンチも「やりすぎれば」賛同を集めることは難しい |
言いたいことはわからないでもないが、ものごとには節度と限度がある
さて、アメリカではなにかとヘイト行為の対象となるテスラ。
その理由は様々だとは思いますが、一因としてイーロン・マスクCEOの”ビッグマウス”が関係していることは間違いないものと思われます。
そしてヘイト行為としては、駐車場にてテスラ車を傷つけたり、充電スペースを占拠したり、もちろんあおり運転、はては銃撃といった案件までもが報告されているもよう。
そして今回報じられているのが、全米でもっとも高い視聴率を誇るコンテンツ、スーパーボウルにて放映を計画しているという「いかにテスラのクルマ(に採用される自動運転機能)が危険であるか」を主張し、その廃止を訴えるTVコマーシャルです。
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アンチテスラの技術支援団体が「テスラの自動運転禁止」を主張
今回報じられているのは、技術支援団体「The Dawn Project」の代表であるダン・オダウド氏が計画しているというTVコマーシャル。
その内容が今回Youtubeにて公開されているのですが、あまりにセンセーショナルなものとなっていて、「これをスーパーボウルのTVCMとして放映してもいいのか・・・」と思ったり。
たとえば子供のダミー人形をテスラが轢いたり・・・。
スクールバスの掲げる停止表示を無視して走り去ったり・・・。
ベビーカーを跳ね飛ばしたり・・・。
ダミーの歩行者に突っ込んだり。
なぜそこまでテスラの自動運転(FSD)を嫌うのか?
そこで気になるのが、なぜそこまでテスラの自動運転技術、FSD(フル・セルフ・ドライビング)を標的にするのか。
テスラのFSDは非常に高度なシステムを備え、高い安全性を持つことが報じられていますが、もちろんこれは完璧なものではなく、イーロン・マスクCEO自身も「完全に事故を無くすものではなく、人が運転するよりも安全な運転環境を提供する」ことが目的だとコメントしています。
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ただ、「フル」という文字がつくことから「完全」自動運転であり、完全無欠の安全な機能だという印象を与えることも事実なのだと思われ、今回テスラに抗議しているのは「技術団体」なので、中途半端な技術を「フル」と名乗っていることに強い憤りを感じ、間違った正義感を抱いているのかもしれません。
あるいは、この団体はほぼ無名だと報じられ、Youtubeのチャンネル登録者目的が280人しかいないので、単に「売名行為」といった可能性もありそうです。
今回のダン・オダウド氏の主張は「テスラが自律走行技術の名称を変更するか、公道での使用を全面的に禁止するか」を迫るものだそうですが、動画ではその危険性ばかりを強調しており、FSDのおかげで回避できた事故や、統計データを示しておらず、つまり公平性を欠いたもので、単なる「ヘイト」にしか見えないのもまた事実。
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上述の通り、テスラに対する様々な人々や団体によるヘイト行為はエスカレートする傾向にあり、しかしエスカレートしすぎたがために「耳を貸す人が少なくなっている」のも現実だと思われ、中国においても「2回目以降のテスラの暴走事故」については「ほぼネット上では無関心だった」とも報じられていますね。
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Dawn Project発行のプレスリリースによれば、「今回のCMは、試合中に数百万人の視聴者、ワシントンD.C.やカリフォルニア、ニューヨーク、テキサス、フロリダ、ジョージアなどの州都の政治家や規制当局に向けて放送されます。スーパーボウル広告に続いて、テスラの危険な完全自動運転ソフトウェアの公道への配備をめぐる緊急行動を呼びかける一連のテレビ広告と印刷広告が行われる予定です。」とのことで、同団体は今後も継続してこのネガティブキャンペーンを続けるもよう。
ただ、ネガティブキャンペーンは見ていて気分が良いものではなく、もちろんこれに賛同する人もいるかとは思うものの、大半は「またなにかやってる・・・」「もういい加減にして・・・」といった気持ちを抱くのかもしれません。
テスラの自立運転機能「FSD」公道使用廃止を訴える動画はこちら
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参照:The Dawn Project