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やはりナチス式敬礼、極右政党支持は欧州ではタブーなのか・・・。テスラの販売が2月のドイツで76%減少、欧州はじめ世界中でテスラ車への放火など破壊活動が相次ぐ

テスラ

| ただしこれは「何かに不満を持つ人」がテスラを理由に暴れているだけのようにも見えなくはない |

おそらくは2-3ヶ月もすれば人々はこの一件を忘れて普通の生活に戻るであろう

さて、ドナルド・トランプ新大統領演説の場で問題視されたのがテスラCEO、イーロン・マスク氏の「ナチス式敬礼を連想させる動作」。

ぼくらからすると、「それほど目くじらをたてるほどではない」と思うものの、ドイツにおいては非常に大きな問題と発展していて、というのも彼の地ではナチスに対する感情や法規が日本とは大きく異なり、ナチスを思わせる言動を行うと実際に「法律に則って」罰せられることがあるほどです(ナチス式敬礼は罰金刑の対象であり、禁固刑が言い渡された例もある)。

テスラ
イーロン・マスクの奇行にもかかわらずテスラの顧客の”忠誠心”は自動車ブランド中でナンバーワン。テスラの顧客は「またテスラを買う」傾向が強く見られる

| この忠誠心は、発展途上であり今後多数の選択肢が登場するEV市場において大きな強みを発揮する | いずれにせよ、ネガティブな報道がなされるのは「それだけ人々が興味を抱くから」でもある さて、つい先日 ...

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ドイツでは「イーロン・マスク=極右」という認識が広がる

今回ドイツ連邦自動車局が行った発表によると、テスラの販売台数は2月に76%減少し、わずか1,429台にとどまったそうですが、これはEV市場全体の低迷を意味するわけではなく、むしろEV全体の販売台数は前年同月比で31%増加しています。

要は「テスラがEV市場から排除されようとしている」ということになり、そしてこの原因(ナチス式敬礼のほか)は2月23日のドイツ選挙の数カ月前から極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」を熱心に支持していたことにあるとされ、ブルームバーグによると、イーロン・マスクは移民反対・親ロシアの立場を取るこの政党を全面的に支持していて、多くの人々がこれに不快感を示したというわけですね(ただ、AfDは選挙の結果、第二政党となっている)。

実際のところ、1月の就任式典以降にはテスラの販売減少が顕著にあらわれ、2025年の最初の2カ月間だと、テスラの販売台数はドイツで71%、フランスで44%減少しています。※これら2カ国はEU内で最大のEV市場を誇る国であり、しかしイギリスでは同期間における販売が11%増加した

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テスラは欧州において大きな問題に直面

そのほか、タイムズ紙によると、ヨーロッパ全土でテスラのクルマが活動家や破壊行為の標的となっていて、その一部は以下の通り。

  • ロンドンでは、活動家が人々にテスラを手放し、X(旧Twitter)のアカウントを削除するよう呼びかけるキャンペーンを展開している。
  • フランスのストラスブールでは、「EUに関与するな」とテスラCEO、イーロン・マスク氏に警告するステッカーを配布する活動が行われている。
  • さらに、南フランスの駐車場ではテスラ車が放火され、検察は「これはイーロン・マスクの極右正当支持と無関係ではない」とコメント。

さらにブルームバーグによると、テスラは先月、ドイツ工場周辺の鉄道インフラへの攻撃にも直面しており、放火を認めた活動家グループは「テスラの工場拡張を阻止するための行動」だと主張しているほか、テスラ車やスーパーチャージャーへの放火、破壊も連日報じられていて、そのイメージ損壊は「計り知れない」領域にまで達しているのかもしれませんね。

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