ハイパーカーは買うのも大変だが、維持するのも大変だ
ブガッティ・ヴェイロンのパーツリストの一部と工賃表がネット上にアップされ、そのあまりの高さが話題に。
そしてパーツ価格としてもっとも高価なのは燃料タンクで、そしてブガッティはトラブルの事前防止のために「敵的な燃料タンクの交換」を行うよう定めており、「定期メンテナンス」として燃料タンクを交換する必要があるために、いずれのオーナーも「将来的に直面する問題」だと言えそう。
なお、スーパーカーはよく「燃える」という話を聞きますが、この原因の一つは燃料タンク含むフューエルラインの劣化。
これら多くは樹脂でできており、経年や、スーパーカーのハイパワーなエンジン発する高熱で劣化し、ひび割れたところから燃料が漏れて最悪だと「発火」というケースも。
ブガッティ・ヴェイロンの工賃はとにかく高い
そして工賃が高いのもスーパーカーやハイパーカーの一つの特徴ですが、これは「ボッタくっている」のではなく、本当に作業の難易度が高いから。
以前にヴェイロンのオイル交換(ディーラーの規定料金は230万円)の様子が公開されましたが、オイル交換を行うのにリアカウルを外す必要があり、それを見ると「この料金も仕方ないか(払えないけど)・・・」と思ったり。
ブガッティ・ヴェイロンの維持費はこんなにかかる
なお、ブガッティ・ヴェイロンの維持費は「プライベートジェットよりも高価」だとされ、たとえばタイヤ交換は1回で400万円、さらにはタイヤ交換4回に一回はホイールセットも交換する必要があり、ホイールはさらに500万円プラス。
ワンオフモデルのブガッティ・ヴィジョン・グランツーリスモになるとさらに高価で、タイヤ交換1回に1100万円もかかる、とされています。
こういった感じでヴェイロンの維持費はとにかく高額で、そのため中古車を購入する人々はトラブルを恐れて「手を出せない」とも言われていて、そこで「定額メンテナンスパック」をつけるショプも登場するほど。
さらにはブガッティ自身も保証期間を延長するなどの対応を発表していますね。
なお、今回公開されたリストを見ると、おおよそ価格は下記のように設定されています。
燃料タンク本体 230万円(工賃250万円)
エキゾーストマニホールド 片バンク230万円(工賃片側250万円)
エキゾーストパイプ 150万円(工賃40万円)
メーターパネル 40万円(工賃18万円)
インテークマニフォールド 片側45万円(工賃22万円)
ターボチャージャー 1個 115万円(工賃110万円)※ヴェイロンにはターボが4つある
ざっとそのパーツ価格や工賃を見ると「驚くべき内容」ではありますが、マクラーレンF1の燃料タンクとフューエルラインを交換すると「1200万円かかる」とされており、とにかくハイパーカー/スーパーカーの維持費はハイパーもしくはスーパーだということになりそうです。
VIA:CARSCOOPS