>VW(フォルクスワーゲン/Volkswagen)

1966年に新車で購入して以来、毎日乗られてきたビートルがVWによって無料でレストアされることに

2018/12/13

走行したのは57万キロ、51年

1966年に新車で購入されて以来、51年57万キロを走り抜け、いまだに現役を続けるフォルクスワーゲン・ビートルが存在。
この持ち主はキャスリーン・ブルックスさんという女性で、がん患者のケアを行う施設に勤務している、とのこと(彼女自身、3度の肺がんを克服している)

ビートルの名は「アニー」

そしてフォルクスワーゲン・ノースアメリカがキャスリーンさんと、「アニー」と名付られたビートルの話を耳にすることになり、副社長のデレク・ハタミ氏は「これは何か力にならねば」と心に決めたそう。

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「彼女(アニー)は年を取っていて、色あせていて、凹んでいて、錆びていて、でもそれが何だというの?彼女はまだ走り続けている」

そして「アニー」はレストアされることに

フォルクスワーゲン・ノースアメリカは彼女に連絡を取り、さっそくレストアにかかることになったそうですが、レストアに要したのは11ヶ月、そして60名の従業員と研修生が参加した、とのこと。

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▲工場へと旅立つアニーを見送るキャスリーンさん。寂しそう

そして工場へアニーが到着。

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早速レストアを開始するも、その作業のほとんどは「錆びを落とす」ことに費やされることになり、さらにはエンジンやトランスミッション、サスペンションなど全般的に劣化していることが発覚(57万キロも走れば当然)。

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そして全てのパーツをチェックしたのち、全体の40%が新しいパーツへと交換され、357ものパーツがリビルトされることに。

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▲フロアパンは切り取られて新しいものが溶接

そしてリビルトの対象はキャスリーンさんがビートルに貼っていたステッカーにもおよび、それらステッカーも複製され「新品」へ。
フォルクスワーゲンがそこまでこだわったのは、キャスリーンさんが51年という歳月を過ごした”アニー”は彼女の家族同様だと考えたからで、そのアニーに敬意を払わねばと考えたからだそう。

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可能な限りオリジナル状態に忠実にレストアされたビートルですが、一部のパーツは安全性や耐久性を考慮してアップグレードされ、たとえばブレーキはのちのビートルに採用された「ディクブレーキ」を採用することに。

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そのほかトランスミッションも完全にリビルトされ、サスペンションは新しいものへ交換。
オーディオはブルートゥース対応となるもその外観は「当時のまま」にカスタムされるなど、おそらくはフォルクスワーゲン自身もレストアを楽しんだのかもしれません。

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ルーフにはラックが装着されるなど、いくつかのカスタムが施されているようですね。

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エンジンも完全にリビルト。

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こちらはレストア前のアニー。

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こちらはレストア後のアニー。

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嬉しそうなキャスリーンさん。
こういった表情を見ると、人とクルマとのつながりは間違いなくある、と感じさせられます。

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