| これでヴェイロンの維持もまだ容易(?)に |
ブガッティがヴェイロンのオーナー向けに新しいメンテナンスパッケージを公開。
これは「Loyalty Maintenance Programme=LMP」と呼ばれるもので目的としては「ヴェイロンの価値を長期にわたって維持するため」。
要は「メンテできずに」程度の悪いヴェンロンが中古市場に溢れるのを防ぎたい、ということなのでしょうね。
今後スーパーカー/ハイパーカーではスタンダードに?
なお、この傾向はフェラーリにも見られ、7年間の無料メンテナンスパッケージを導入したほか、15年までの保証延長も発表。
加えてフェラーリの正規ディーラーにて買取と中古車の流通を集中させることによって、中古フェラーリの価格と品質の安定を図ろうという動きもあり、今回のヴェイロンの目的とこれは同じだと言えそうです。
フェラーリが「15年保証」を発表。フェラーリがさらに「買いやすく」「維持しやすい」スーパーカーに
ラ・フェラーリ、ポルシェ918、マクラーレンP1の保証が切れる時期に。中古相場が下落するのではとの懸念
今回のLoyalty Maintenance Programme=LMPの内容については、そのメンテナンスコストを引き下げるべく保証期間を15年に延長するということが発表されていること以外は不明。
そしてこの「延長」も有料だと思われますが、詳細含めて他のメンテナンスプログラムも改めて発表するようですね。
その他ブガッティは「保証プログラム」も公開しており、これは必要に応じてパーツを交換したり補修を行い、「完全な」状態にヴェイロンを戻したうえでブガッティ自らが保証するもの。
これも「フェラーリ・クラシケ」同様のサービスですが、ブランド価値を守るためには必須だと言え、ランボルギーニやポルシェも同様にクラシックモデルのレストアや保証を行う事業を強化中。
さらにブガッティはヴェイロンを要望に応じてカスタムするサービスもスタートさせるとしており、こちらはブガッティを潤すことになりそう。
ヴェイロンの維持費はプライベートジェットよりも高い
なお、ヴェイロンはブガッティのみならず自動車業界初の「ハイパーカー」ともいえる車。
1000馬力という圧倒的な出力、時速400キロを超えて走るためにそのほとんどが「専用品」であり、とくにタイヤは高価なことで有名。
通常のタイヤ/ホイールと異なり特殊な構造を持つために専用設備でないと交換できず、さらに「タイヤ交換二回に一回」はホイールの交換までが必要に。
このタイヤ交換について、その費用は「一回400万円」だとされ、ブガッティ・ヴィジョン・グランツーリスモに至っては「一回1100万円」。※シロンの場合はタイヤの進歩もあり、「通常のホイール」との組み合わせができるようになったためにこの費用が大きく下がったとされる
こういった「維持費の壁」が高いのがブガッティひいてはヴェイロンだと言え、この壁のために購入しない人や手放してしまう人も。
「億」という価格の車を購入するような人は数百万円の維持費を気にしないのではないかと言われるものの、現実的にはこれが障壁となる場合も多く、スーパーカー専門店が独自にヴェイロンに定額メンテナンスプランを付与して販売した例もありますね。