| 近代のクルマのマニュアルはどんどん長くなっている |
さて、今回はちょっと面白い調査結果が発表に。
その内容としては「自動車メーカーごとのマニュアルについて」というものですが、まずは60%の人が「そのクルマを運転する前にマニュアルを読まない」。
逆に29%の人は「マニュアルを熟読する」と回答していて、これはこれでちょっと意外(ほとんどの人がマニュアルを読まないと考えていた)。
マニュアルを熟読するとこれくらい時間がかかる
そして今回の調査結果を見てみると、最近の車はインフォテイメントシステムや運転支援デバイスなど装備が充実しており、それに伴いどんどんマニュアルが分厚くなっている、とのこと(わかる)。
今回はその統計がわかりやすくインフォグラフィックにて示されていますが、もっとも文字量が多いのはアウディA3。
これがどのくらいの量かというと「全部読むのに11時間45分」かかり、これと同じ文字の量を持つ小説は「ハリー・ポッターと謎のプリンス」だそうで、あの分厚い本と同じ量のマニュアルを読むとなると、ちょっとうんざりしてしまいますよね。
もちろんマニュアルにはストーリー性はなく、かつ内容と機能を理解しながら読まねばならないため、小説に比べると凄まじく退屈な作業であり、かつ(同じ文字数であっても)読破するのに時間がかかりそうです。
そしてメルセデス・ベンツCクラスは「ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔」と同じくらい、メルセデス・ベンツAクラスは「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」とほぼ同じ。
もっとも薄いマニュアルでも中編小説以上
今回の統計は「英国で最も売れているクルマ30車種」をピックアップしマニュアルを調査したものだそうですが、文字数で言うと、もっとも文字数が多いのは上述の通りアウディA3で、これは167,699文字。
もっとも文字数が少ないのはシトロエンC3の64,857字という結果です。
なお、日本の場合は「中編小説」は一般に5万文字ちょっとと言われており、村上春樹の「風の歌を聴け」が53,692字。
よって(もっともこの中で文字数の少ない)シトロエンC3でも「風の歌を聴け」よりも文字数が多い、ということになりますね。
ちなみにぼくは「一応マニュアルは読んでおく」ようにしていて、というのも読んでおかないとせっかく便利な機能があっても知らないままになってしまうため(もったいない)。
ただ、輸入車の場合は「本国仕様のみの機能」であっても日本語に訳されて記載されていたり、オプション装備に関する記載がなかったりする場合もあり、不要な記載があるほか、必要な記載がない場合もあるようです。
なお、マニュアルの内容を全部記憶しておく必要はなく、「こんなことが書いてある」ということだけを把握しておけば、何かあったときに調べるにも早く済むかもしれませんね。
参考までに、一部の自動車メーカーは「ARマニュアル」を取り入れており、これはスマートフォンを該当パーツの上にかざすとその部分の説明が表示されるというもので、これはなかなか便利だと思います。