| F1のみならず、ル・マンにおいてもエイドリアン・ニューウェイ設計のマシンが覇者となるのかも |
それにしてもヴァルキリーとRB17との対決は見ものである
さて、マックス・フェルスタッペンは見事2023年のF1ワールドチャンピオンに輝くこととなっており、しかし折に触れてル・マン24時間レースへの参戦についての要望を語っています。
そして今回飛び出した驚きの発言が「レッドブルが発売を計画しているハイパーカー”RB17”とともにル・マン24時間レースを走ることになるかもしれない」ということ。
この発言がなされたのは先週開催されたカタールGPでのメディアブリーフィングの場で、「アストンマーティンが2025年に、ヴァルキリーを用いてル・マン24時間レースに復帰する」というニュースに反応し、「自身のル・マン24時間レースへの参戦はRB17とともに実現するかもしれない」と語っています。
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ル・マンで「ヴァルキリーとRB17との対決」が見れるかもしれない
アストンマーティン・ヴァルキリーは「アストンマーティンとレッドブルとがパートナーシップ契約を結んでいた時代」に開発されたクルマであり、エイドリアン・ニューウェイの経験と知識が存分に詰まったクルマ。
当時はル・マン24時間レースの参戦を視野に入れていたものの、アストンマーティンの業績が悪化したためにこの計画を取り下げ、しかしつい先週には「ヴァルキリーをル・マンに参戦させる」と正式に発表したわけですね。
そしてもう一方のレッドブルRB17については、「レッドブルが独自で開発するオリジナルカー」。
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すでに「価格500万ポンド、50台のみ限定」にて2025年に発売すると発表されていますが、このハイパーカーの開発の起点は「ヴァルキリーの開発に(おそらくアストンマーティン側の事情で)遅れが生じ、いくつかの妥協が生じたため」レッドブルがその”妥協”を廃したクルマを別途自身で作ろうとしたからだと言われています。※たしかにエイドリアン・ニューウェイが装備したかったと言われるアクティブサスはヴァルキリーには装備されていないようだ
そしてこのレッドブル RB17については「1,250馬力、サーキットでの究極のドライビング体験のために最適化された2シーターハイパーカー」であることが明かされていますが、2025年に生産が開始されるのであれば、早ければ2026年にはル・マン24時間レースへの参戦が実現することになるのかもしれません。
2026年にはマックス・フェルスタッペンが7度のF1ワールドチャンピオンに?
そして2026年というと、今からマックス・フェルスタッペンが勝ち続けた場合、ミハエル・シューマッハとルイス・ハミルトンの持つ「7度のワールドチャンピオン」という記録に並んでいる可能性も。
もちろんそこまでF1を続けているか、続けているにしてもレッドブルの天下が続いているかどうかはわからず、しかし確実なのは「チャンスがあればル・マン24時間レースに参戦しているであろうこと」。
実際のところ、マックス・フェルスタッペンは「ル・マンには絶対に出る」とコメントしており、"準備がなされ "、"勝てる "のであれば、誰が設計したマシンであったもル・マン24時間レースに出たいという意向を示しており、もしかすると競争相手のいない今のF1とは異なる場所での挑戦を求めているのかもしれませんね。
加えて「バランス・オブ・パフォーマンス」レギュレーションによって、どんな新しいハイパーカー・コンセプトも実現が難しくなることを指摘しながらも、「少なくとも、競争力を持ちたい」と語っており、しかしマックス・フェルスタッペンの「どんなマシンにも対応できる」フレキシビリティをもってすれば、ル・マン制覇も難しくないのかもしれません。
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